イメージ
帝王、ニクラウスが著書「GOLF MY WAY」の中で「良いショットを生み出す決定的要因の五割はショットの計画(イメージ)であり、四割が構え(セットアップ)残りの一割がスイングである」と記しています。
人は目的を持って自発的に行動を起こす時、その動きのイメージを欠かすことはできません。もっとも大切なことは鮮明なイメージを描くことですが、ゴルフス イングを導くイメージにはインナー(内的)イメージとアウター(外的)イメージがあります、インナーイメージは自分の体と腕や足の筋感覚を手がかりとして 感じられるイメージです。インナーイメージを高めるには、スイングの動きに伴う筋肉の緊張の変化を、感じ取ることができるようになることが重要です。たと えば「両腕の三角形を崩さないで上げる」といったレッスン記事を見て、両腕をガチガチに固め動き出せず、必然的にスウェーしながらバックスイングをスター トしている方を見かけますが、三角形が保たれている時に、自分の体のどの筋肉にどのような緊張と弛緩の変化が生じるかを感じ取り、それを記憶することが本 当の「体で覚える」ということです。
体で覚えたい部分を、明確に繰り返し再生するために筋肉の感覚でイメージすることが、インナーイメージを高めること考えてください。
インナーイメージよりやさしくできるのがアウターイメージです、ゴルフ仲間でもプロゴルファーでも自分がお手本としたいスイングを選んで、繰り返しイメー ジしてスイングする時に重ね合わせることです。様々な角度から観察して、スイングをイメージの題材にするためには、テレビの平面状のモデルよりは、三次元 空間で見た実際のモデルのほうが効果的です。アウターイメージは自分がこれから実行するスイングイメージを描くとき、モデルのスイングを外から眺めてイ メージ化することです。
普段のイメージトレーニングとしては①アドレス時のボールと体の位置関係と腕のポジションをイメージする②バックスイングのスタートで両腕とヘッドの動い ていく方向をイメージする③切り返しの体重移動の方向と体のポジションをイメージする④ターゲットラインに飛んで行くボールの弾道をイメージする⑤フィ ニッシュでの体のポジションをイメージする⑥スイング中バランスを取ることをイメージすることなどが、クラブがなくても出来るイメージトレーニングかとお もいます。
切り返し時の体各部の動きの順番やスピード、胴体のねじれの緊張感がどうなっているかを思い浮かべることはインナーイメージにつながります。
人間が運動をコントロールすることはインナーイメージを通して行われるので、インナーイメージに重点をおいたイメージトレーニングに早い時期に移行することが望ましいと思います。
帝王ニクラウスがイメージの次に大事だという構え(セットアップ)についてですが、
トーナメントをトップで上がってきたニクラウスが練習場へ直行しコーチとキャディーを後ろに座らせ「あそこの木を狙ってるつもりだけどスタンスは合って る?」それに対してコーチは「スタンスはいいが肩のラインが右を向いている」「どうしてだろう?」「まっすぐ立っていないからさ」それを聞いていて私は 「世界一のニクラウスでもアドレスがズレることがあるんだ」と驚いたものです。
10分ほど構えを変えながら練習していましたが、それまで多少曲がっていた弾道が同じスピード、同じ高さになりリズム、テンポも安定してきました。
一時間ほど「スタンスと姿勢はこれでいい?」これだけをチェックして、翌日の朝も練習場で同じことをチェックし優勝しました。トーナメントの練習場に行け ばわかりますが、ほとんどのプロがアドレスチェック用の器具や傘などを地面に置いて練習を始めます。毎日練習をしているプロでもボールポジションや体のラ インはズレるもので、そのズレがスランプの元になることを、経験上知っているからです。
コースレッスンに行くと、イメージで狙っている方向と体のラインが合ってないためにミスしている生徒さんが多いのですが、コースは練習場のようにマットで 方向が合わせやすくなっていません、またティーグラウンドの向きが打ちたい方向に向いていない場合の方が多いものです。イメージしたターゲットラインにク ラブフェースを直角に合わせ、スクエアに構えることを繰り返すことが、イメージ通りの結果につながります。


