エチケット
ゴルフ 規則の第1章に「エチケット」があります。
この事実からみても、イギリスでルールが作られたゴルフがいかに礼儀を尊ぶかが分かります。これからゴルフを始めようとする人は、ボールの打ち方を学ぶ前にゴルファーとしてのエチケット、マナーをまずマスターしてほしいものです。
ゴルフの技量としてのシングル・プレーヤー(ハンディキャップが0から9までの上級者)には簡単にはなれませんが、エチケットやマナー、ルールに精通した プレーヤーになることは、ちょっとした心構えがあれば、誰にでも可能です。逆にいうと、真のシングル・プレーヤーになるためにはエチケットやマナーを完全 に身につけていなければならないということでもあります。誰も見ていないからといって、ゴルフのエチケットやマナーを無視する人は、ゴルファー失格です。
ゴルフは紳士、淑女のスポーツです、ゴルフ場(クラブハウス)に入る時は、だらしない服装や態度、サンダル履きなどは絶対にダメだったはずですが、タイに 来て驚いたのがサンダル履きでも誰もとがめない事。この国ならではのマイペンライなのでしょうが、昔は基本的には上着はブレザーと決まっていましたし、だ らしない行為は名門コースではクラブに対する侮辱と見なされてきました。
基本的なエチケット・マナーをおさらいしてみます。
①ウォーミングアップなど素振りをする場合、人がいる方向には絶対クラブを振ってはいけません。土などが飛ぶ可能性もありますし、最悪クラブが飛んでいくこともあります。大変失礼で危険な行為です。
②プレー中、前の組が十分に前進するまで後続の組はプレーをしてはなりません。打ち込みは極めて危険な行為ですので、たとえ人に当たらなくても重大なエチ ケット違反にあたりますので十分注意すべき行為です。とはいえコースで一番困るのは、スロープレーヤーです。キャディや同伴者から一番嫌われるのがスロー プレーヤーですし、無駄に時間をかけすぎるとスイングにも悪影響を及ぼします
③前の組に遅れないようについて行くことはその組全体の責任です。もし前の組との間隔が完全に1ホール以上空き、後続の組をも待たせているときは、後続の組が何人組であろうと、その組に先にプレーして行くように声を掛けるべきです。
④球がウォーターハザード以外のOBまたは紛失のおそれがあるときは暫定球をプレーすることができます。しかし「暫定球を打ちます」と宣言しなかった場 合、はじめに打った球が見つかっても紛失球の扱いになります。「打ち直します」とか「もう一球打ちます」では明確な宣言にならないと裁定されています。ま た球探しをしている組は、探している球がすぐには見つかりそうにないと思えて来たら、後続の組にプレーを続けて先に行くようすぐに合図するべきです(球を 5分間探した上、そのあとでプレースルーの合図を出すようなことのないように)。後続の組を先に行かせたら、その組のプレーヤーたちがパスして行って球の 届く範囲外に出るまで、プレーヤーはプレーしてはならないとあります。
⑤1ホールのプレーが終わったらグリーンをすみやかに離れることです。スコアはグリーン上ではなく、次のホールまでに書き込むようにしましょう。
⑥同伴競技者がショットやパットを打つときに、その人のラインの前や後ろに立ってはいけません。同伴競技者のラインを参考に見るのはよいですが、決してプ レーの邪魔をしてはいけないのです。また同伴競技者が球を打つときは声を出したり音を立てたりしてはいけません。これは自分達の組のプレーヤーだけでな く、他の組のプレーヤーに対しても同じことです。
⑦ショットで芝を削った場合、出来るだけ拾い集めて埋めるようにします。切り取った芝の塊のことをディボットといい、切り取られた跡のことをディボット マークといいます。自分のボールがはまった時はイヤな思いをするはずです。次のプレーヤーのためにしっかりディボットマークは埋めておきましょう。
⑧隣のホールへ打ち込んだ場合、不用意に入っていくと、ボールが飛んできて危険です。隣のホールは、その時そこでプレー中の人たちのもの。隣の人たちがま だプレー中なら、待たなければいけません。木陰か、または自分のホールの端で、できるだけ目立たないようにして待つ配慮が必要です。ラフならいいだろうと 隣のホールのラフに立っている人がいますが、目障りでもあり、危険です。 様子をうかがって、入って行っていいタイミングになったら、帽子やサンバイザーをとり、手を挙げるなどのジェスチャーをし、近くなら「すみません」や「お 邪魔します」を言い、「どうぞ」の声か合図があってから入って行くのが当然です。隣のホールからボールを出したら、またお礼の挨拶をし、早足に出るように しましょう。
⑨バンカーにはなるべく低く、球に近いところから入ります。打ち終わった後、くぼみや足跡は他人のものも含めて入念にならしてからバンカーを出るようにしましょう。
最近はフェアウエーの中のスブリンクラーヘッドに細かく一の位までの距離を書くコースが増えてきました。この表示は正確です。
自分で目測し、地形や風や、その日のピンの位置によって、打つべき距離を自分で計算する習慣を身につけてください。これもゴルフゲームの楽しみのひとつです。
ミスを自己責任で処理できる能力も養われます。
キャディに聞くにしても、まず自分で計算した距離を言い、それからキャディに聞いてアドバイスを求めるべきです。
現実にどう対処するか、それがゴルフというゲームです。ミスをキャディのせいにする「言い訳ゴルファー」を見かけます。
ミスも不調も恥ではないのですが、それを言い訳することが見苦しく、恥ずかしいことだとは思いませんか。


