スイングプレーン

2本の赤い斜めのラインは、シャフトラインとボールと肩を結んだラインで、この2本の間をスイングプレーンと考えてください。トッププロはスイング中、両手とクラブヘッドがこの2本の間におさまります。
D・トムスの体幹とシャフトラインは95度と理想的な前傾角度になっています。
両腕を一番楽なポジションにセットし、肩とつま先を結んだ青ラインにグリップエンドが重なっています。最近のドライバーはライ角度がアップライト過ぎるた め、手の位置が高くなりシャフトラインが上がりスイングプレーンが狭くなりミート率が下がっているゴルファーが増えています。

バックスイングで前傾角度を保ちヘッドはアドレス時の肩のライン上に上がっています、このタイプのプロはダウンスイングでヘッドを下の赤いラインから戻してきます。
反対に下のライン上に上げて上のラインから戻すプロもいますし、常に2本の線の真ん中をヘッドが動くプロもいます、しかしこの2本線をはみ出すプロは少数で、メジャーチャンピオンはいません。

インパクトでも前傾角度が保たれているのがわかります。
スイング中、体幹とボールとの距離を保つことがミート率をあげミスヒットを防ぎます。「ボールを良く見て」では説明不足だと思います、見ることが重要なのではなく体幹とボールとの距離を感じて前傾を保ちながらスイングすることが重要です。
スイング中、同じ目線でボールを見続けることで、ボールとの距離感を感じやすくなります、一生懸命ボールを見ようと頭が下がりすぎると、上下動が発生します。
「インパクトはアドレスの再現」というセオリーを聞いたことがあるゴルファーも多いと思います。⑤と⑦の2枚の写真を比べてください、インパクトでは肩のラインはアドレスと同じですが、両方のお尻は完全に見えています、当然おへそは飛球線に向いています。
前回の連続写真③の右股関節が緑のスイング軸のラインまで、押し込むように回転した結果です。切り返すことで下半身から順にリリースが発生し、先に動き出 した腰は回転速度を弱め、肩は腰に追いつこうと回転速度が急激に上がり、発生したパワーは下半身から上半身、両腕、クラブヘッドと伝わりボールに大きなエ ネルギーを与えることになります。

彼女は日本の女子プロですが、バックスイングのヘッドポジションが背中側に回りこみすぎ、オンプレーンになっていません、D・トムスの画像⑥と比較してみれば歴然です。
最近のゴルファーに多く見られる傾向のひとつですが、これはクラブメーカーがドライバーだけを長くしてしまった弊害です。
コンピューターシュミレーションやスイングロボットのデータでは軽く、長尺のほうがヘッドスピードは上がります、しかし人間には感性がありゴルファーは 「振り難さ」を感じるものですが、そのことは伝えず、魅力的な「最大飛距離」だけをコンセプトに販売しています。元々各番手ごとの長さはハーフインチ刻み で変化していました、長尺の登場でドライバーだけがクラブセットの中で極端に長くなり、必然的にボールから遠く離れるアドレスになりインサイドに引きすぎ るゴルファーが増えています。「3番ウッドのほうが飛ぶように感じる」ゴルファーが多いのは当然の結果です。カスタムメイドの場合、クラブの長さは地面か ら左手首の高さで決めていました、175cmの私の身長で43インチが適正な長さになります。チタンやカーボンシャフト等の新素材の登場で軽量化が可能に なり長尺が登場したのですが、20年前のパーシモンヘッドドライバーの長さが現在の3番ウッドの長さです。ドライバーに比べてボールに近くアドレスできる 3番ウッドが、パーシモン時代からプレーしているゴルファーに安心感と振りやすさを感じさせてくれるのです。


