ゾーンの世界
偉大なチャンピオンでも世界的な水準に到達するまでには最低10年の厳しい練習があってやっと達成されるものですがチャンピオンとそうでないプレーヤーの違いは何でしょう「人は生まれたときに母親の胎内から才能を運んできた」という考え方に私は反対です。
歴史上の成功者とは、好きなことを早いうちに見つけ出し、それに最大限の情熱を傾けた者だけが成功への切符を手に入れることができるのだと思います。
ジャック・二クラウスは「その分野で成功するためには、才能よりもその仕事に情熱を傾けることだ」と語っています。
ニクラウスが10才の時、初めて9ホールをプレーしたスコアは51、13才でオハイオ州ジュニアチャンピオン、15才で全米アマチャンピオン、そして 1960年の全米オープンでアマチュアでありながら、当時の世界ナンバーワンであったアーノルド・パーマーにわずか2打差で涙を呑んだのですがこのときニ クラウス20才、ゴルフを始めてすでに10年の歳月が経過していたのです。タイガー・ウッズにも同じようなストーリーがあります、3才で9ホール48のス コアでラウンド、8才で初の70台そして12才で60台のスコアでラウンドした記録があります、13才で出場した全米ジュニアで2位になった時が「天才」 と呼ばれた少年が偉大なチャンピオンへの階段にたどり着いた時で、やはり10年の歳月が経過していました。
焦らないでゆっくりとしかも着実にレベルアップしていく努力を重ねることが大切です、目的の無い練習をしてはいけません、また「今週の教え魔」と化したゴ ルフ週刊誌のレッスン記事に惑わされることなどあってはいけないことです、10年かけて情熱を持ってそれに精一杯取り組む姿勢を貫くこと、それだけでゴル フは間違いなく上達すると思います。
しかしゴルフの迷路に入り込み悩んでいるのなら連絡して下さい、楽しくプレーができるよう手助けさせていただきます。
「ゾーンの世界に入る」という言葉をご存知ですか? プロの場合なら連続バーディー記録を更新し「コースレコードで逆転優勝」となります、この状態は情報 を基にイメージを描くとき、心に引っかかるものが何もなくスイングに入っていけて、すべてが自然で後で考えてみても自分の意志ではなく、結果として何故か すべてが自分で描いた最高のシナリオ通りにホールアウト出来てしまった時なのです。プロゴルファーにとっては至福の時間帯ですが高い確率で「ゾーンの世界 に入れる」ことのできるプレーヤーはタイガーやエルス、ミケルソンなどほんの一握りの世界のトッププロ達です、勝負どころで爆発的なスコアを出せる偉大な チャンピオン達はニクラウスの言う「目の前の仕事に没頭し最大限の情熱を傾けること」を長年実践してきただけで、結果として輝くようなオーラを周囲に振り まきギャラリーの「きっと彼なら何かをやってくれる」期待に応え素晴らしいドラマを見せてくれるのです。
アマチュアゴルファーの場合もなんとなくパーが続き「今日は好調だぞ」さらにバーディーまで取れる「いったい今日はどうしたんだろう」今までのプレーの中 で長かれ、短かれ「ゾーンの入り口に入った」経験はお持ちのはずです、しかし入った経験のない場所では居心地が悪いのかチャンスをものにできず、結局はい つものスコアでホールアウトとなるようです。
予告もなく突然訪れる「ゾーンの世界」は自分の意思や欲が心の中にある限り訪れません、またこの感覚を手に入れるためのトレーニングなどありません、しか し「ゾーンの世界に入る」チャンスを増やすことはできます。胸を張って堂々とした自信に満ちた態度やしぐさでプレーしましょう、前回のコラムで述べた「ど んな状況でも平常心をもって淡々とプレーすること」この繰り返しがすべてオートマチックな究極の時間帯「ゾーンの世界」への入り口です。


