ツアーテンポ
私が「テンポ」を学んだのはTour Tempo VIP Golf Schoolsの創設者のジョン・ノヴォセル著「Tour Tempo」からです。
彼の著書によるとアップルコンピューター社の「FINAL CUT PRO」というソフトを使い数多くのプロゴルファーのスイングを分析し「Tour Tempo理論」を発見したと記されています。「FINAL CUT PRO」の放映用の映像は一秒30コマからなっており、1コマにかかる経過時間は一秒の約1/33000という計算になります。
また各コマはデータとして分、秒、コマの単位で見られるようになっており画面上の表示が「0:14*27」なら14秒で27コマ目ということになります。
「Tour Tempo」の中で女子プロゴルファーのジャン・スティーブンソンが250y以上飛ばしたスイング映像を何度も巻き戻し、スロー機能を使って1コマ、1コ マの動きを追って、スイング開始からトップに達するまでの経過がちょうど27コマで、残りのインパクトまでの経過が9コマになっていることが分かった、つ まりその比率は3:1であった。と記してあります。ジャン・スティーブンソンはLPGAツアーでメジャー3勝を含む16勝を挙げたベテラン選手でチャンピ オンズツアー(男子シニア)のタートルベイ選手権にも出場して注目を浴びた選手です。
ジョン・ノヴォセルは次にタイガー・ウッズやメジャーチャンピオンたちのスイングについてこう記しています。
タイガーが18アンダーのマスターズ最小スコア新記録で優勝した時の、8番アイアンの映像を編集した、タイガーのスイングはテイクバックからインパクトま での経過時間が1,2秒であり、バックスイングからトップまでの経過が27コマ、そしてインパクトまでが9コマで、なんとジャン・スティーブンソンとまっ たく同じだった。さらにメジャーチャンピオンたちのスイング分析を進めると、ニック・プライスのテイクバックからインパクトまでの経過時間はほんの 0.93秒に過ぎず、マーク・カルカベッキアは1.06秒。また遅めのスイングで有名なベルンハルト・ランガーは0.933秒という驚くべき速さの経過時 間だった。
これらの数値は肉眼で見たスイングの常識をまったく覆す証拠となった。
スイングの動きのコマを数えていくうちに、決定的なパターンがあることも判明した。
概してすべてのプロゴルファーは、事実上3:1の比率のスイングを記録している。
テイクバック〜トップ(21コマ)トップ〜インパクト(7コマ)のプレーヤーはジャック・ニクラウス、ゲーリー・プレーヤー、ニック・プライス、ベン・ ホーガン、アニカ・ソレンンタム。テイクバック〜トップ(24コマ)トップ〜インパクト(8コマ)のプレーヤーはタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、 トム・ワトソン、フレッド・カプルス、ビジェイ・シン、テイクバック〜トップ(27コマ)トップ〜インパクト(9コマ)のプレーヤーはボビー・ジョーン ズ、ジム・フューリク、デービット・トムス、ミッシェル・ウィー、
テイクバック〜トップ(30コマ)トップ〜インパクト(10コマ)のプレーヤーは朴セリ、ナンシー・ロペス、ペイン・スチュアート。このとおり世界で活躍するプロゴルファーは男女を問わず、いずれのテンポにしても一貫して3:1の比率を維持していていることが分かります。
またプロゴルファーのミスショット時のスイングの速さの比率は3.46:1や3.5:1などとバックスイング遅かったためのミスがほとんどです。
良いスコアで途中までラウンドして、目標達成のために大事にプレーをしようとして「ゆっくりスイング」を意識した途端「大たたき」となり結果として100の壁、90の壁を作ることになっていることがお分かりいただけますか。
データをみるとプロゴルファー基準の遅めのバックスイングは27コマ(0.9秒)で、ほとんどが24コマ(0.8秒)か21コマ(0.7秒)に収まります。
ラニー・デニスは著書「テンポについて」のなかで「テンポとは、スイングの動作全体の流れをつなぎ、効果的なショットを打つさいに、なくてはならないタイミングを創り出すスイングの速さのことである」と述べています。
よくスイングはゴルファーの性格が現れると言われますが、テンポとはゴルファーの性格を反映させたものではなく、クラブを振り上げる動作と振り下ろす動作の間に生じて、すべてのショットに通じるタイミングを生み出すものだと思います。
3:1のテンポで体をリズミカルに動かすことで普遍的なグットタイミングが身につきます、3:1のテンポはStudioで体感できます。


