ハイスピンウェッジの終焉
グルーブ(フェースの溝)だけを強調したウェッジ販売競争は、年内で一旦幕を下ろすことになります。COR(SLE=高反 発規制)やMOI(慣性モーメント規制)など、これまでUSGAやR&Aが行ってきたゴルフ用具規制の際は、エリートプレーヤーのパフォーマンス を抑えるために、一般ゴルファーが影響を受ける用具ルール改訂と批判を浴びてきましたが、いよいよ現在販売されているボーケイデザイン・ハイスピンミル ド、キャロウェイのマックダディーグルーブ、クリーブランドのジップグルーブのようなハイスピンモデルは、2010年1月1日をもって製造中止になりま す。(2010年12月31日までは出荷でき、小売店は在庫がなくなるまで販売を許されています)
2010年より新ルールに基づく新グルーブに切り替えなければならないことで、世界のトッププレーヤー達は、気が進まなくてもスピン量の落ちた、新グルー ブに慣れる必要に迫られています。ゴルフを支えている多くの一般アマチュアゴルファーは、適合グルーブについて何を知っておかなければいけないのでしょう か?
まず使っているボールが安価のサーリンカバーであれば、グルーブによる違いはあまりありません。つまりウレタンカバーと比べると、スピンがかからない硬い サーリンカバーのボールは、グルーブの違いでスピン性能が大きく変わることはありません。高価なウレタンカバーのボールを使用していて、ハイスピンの箱形 グルーブを持つウェッジを使っているほとんどのアマチュアゴルファーも、これらの旧グルーブを最長2024年まで使用することが出来ることになっていま す。
この条項にはクラブや地方レベルでのプライベートコンペも含まれており、新グルーブの使用を義務づけられるアマチュアは、プロが出場するオープンイベント や、アマチュアのメジャーイベントに出場するプレーヤーに限られることになっており、トップアマチュアレベルでの世界的なルール変更(新グルーブへの切り 替え)は2014年まで行われないことになっています(R&A、USGAが規定)。つまりほとんどのアマチュアゴルファーにとって実質的に最も賢 い方法は、現グルーブが消えてしまう前(2011年前)に現行グルーブのウェッジを備蓄購入しておくことです。
フジサンケイクラシックに優勝し、最年少記録でゴルフ世界ランキング47位に上がった石川遼は、今年のプレジデンツカップインターナショナルチームの一員 にキャプテン推薦でサプライズ選出されました。今年のインターナショナルチーム・キャプテンを務めるグレッグ・ノーマンは、同時にアダム・スコット(豪) も選出していますが、アダム・スコットは彼としてはこれまで最悪の世界ランキング53位まで下がっており、逆の意味で驚かれているようです。
アメリカチーム・キャプテンのフレッド・カプルスは、全米オープン勝者のルーカス・グローバーとハンター・メイハンの二人を選出しました。この二人は2年前もキャプテン推薦でプレジデンツカップに出場しているので順当というところでしょうか。
プレジデンツカップは、サンフランシスコのハーディングパークで開催され、オバマ大統領が名誉会長を務めます。10月8日から4日間に渡って開催される、 2年に一度のアメリカチーム対インターナショナルチーム(欧州以外)の対抗戦です。全米プロ選手権を終えた時点でのワールドランキング上位10名が自動的 にメンバーとして選出されます。インターナショナルチームの顔ぶれは1. ジェフ・オギルビー(32歳、8位、2度目)2. ビジェイ・シン(46歳、14位、8度目)3. カミロ・ビジェガス(27歳、16位、初出場)4. レティーフ・グーセン(40歳、19位、5度目)5. アーニー・エルス(39歳、20位、6度目)6. アンヘル・カブレラ(40歳、29位、3度目)7. マイク・ウィア(39歳、28位、5度目)8. ロバート・アレンビー(38歳、30位、5度目)9. Y.E.ヤン(37歳、33位、初出場)10. ティム・クラーク(33歳、36位、3度目)と素晴らしいメンバーですね。(年齢、ワールドランキング、出場回数)
Y.E.ヤンが全米プロを優勝し、一気にランキングで浮上したため、それまで10位にいたロリー・サバティーニが振り落とされる形でトップ10からもれて しまいました。ノーマンは「ロリーは以前からプレジデンツカップにかなり前向きな考えを持っている。彼のような選手は簡単に見過ごすことはできない」と自 身のブログで明言していただけに、同郷の後輩アダム・スコットの選出には驚きました。
迎え撃つアメリカチームは1. タイガー・ウッズ(33歳、1位、6度目)2. フィル・ミケルソン(39歳、2位、8度目)3. スティーブ・ストリッカー(42歳、4位、3度目)4. ケニー・ペリー(49歳、5位、4度目)5. ザック・ジョンソン(33歳、23位、2度目)6. スチュワート・シンク(36歳、11位、4度目)7. ショーン・オヘア(27歳、22位、初出場)8. ジム・フューリック(39歳、13位、6度目)9. アンソニー・キム(24歳、17位、初出場)10. ジャスティン・レナード(37歳、37位、5度目)とこちらもすごいメンバーです、ここに石川が出場できるのは本当に凄いことです。
海外の舞台に立つたびに、貴重な経験を着実に重ねている石川。マスターズの特別招待に始まり,アーノルド・パーマーと会話を持った上でフォトセッションに 収まり,全英ではタイガーとメジャーでの同組対決まで経験してしまいました。石川なりの努力と才能があるからこそ世界に出ることができているのは間違いあ りません。多くのチャンスに恵まれ、しかも今年1年のうちに続々とチャンス到来という現実は、ものすごく幸せなことですね。
グレッグ・ノーマンは記者会見で石川選出の理由を「熱意」を感じたと答えています。全英オープン時に開いたインターナショナルチームのミーティングで、石 川はスピーチを準備してきていたそうです「それは素晴らしい言葉でした。彼は積極的に部屋の中にいたメンバーに声を掛け、交流し、自己紹介をして、その場 にいた皆にこのチームの一員になりたいということを必死にアピールしていた」ということです。
石川はノーマンやチームメイトに認められるために、このような努力をしていたんですね、日本のメディアは、一体何を取材しているのでしょうか?さらにノー マンは「もう一つの理由は、石川は常に50人強のメディアと一緒に行動していて、その雰囲気と常に多くの人から注目されていることに慣れています。しか も、彼は全くその注目を気にする素振りを見せません。それは彼の内面的な性格であり、強さの証明です、彼は自分の手でこのチャンスを得たのです」と締めく くっています。
今回の参加で、来年の世界ゴルフ選手権ブリヂストン招待(8月)とメモリアル・トーナメント(5月)の出場資格も手に入れました。ブリヂストンは全米プロ の前週、メモリアルも全米オープンの2週前でメジャーでの活躍を狙うには最高のステップになります。さらに同カップ出場者には、慣例として翌年の全英オー プン出場資格が与えられるため、聖地セントアンドリュースで開催される「THE・OPEN」の参加も決定しました。
石川の活躍の裏に、本人の強い熱意と向上心があったということですね。


