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SAMMY'S GOLF CO.,LTD.
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日本料理・絆3階
3F 595/9 Sukhumvit 33/1 Sukhumvit Road
Klongtan-Nua Wattna Bangkok 10110
MOBILE: 087-906-7272 (日本語)
FAX: 02-259-2662
URL: www.sammygolf.com
E-mail: sammy@sammygolf.com
Open: 12:00~20:00 (月曜定休)

Kankokutei

マイノリティパター 10月1日号

ボビー・ロックからゲーリー・プレーヤーに引き継がれた南アフリカの「メジャーチャンプ」育成システムや、「全英オープン」を制したダレン・クラークが母国の北アイルランドに設立した「ジュニア育成基金」から、ロリー・マキロイがメジャーチャンプに育ったことなどをこのコラムに掲載してきました。日本のジュニアゴルファーに与えられた環境と、他国のジュニアゴルファーに対する待遇の違いを目の当たりにすると、日本が取り残されていくのは当然だと思います。

 

ルイ・ウーストハイゼンやチャール・シュワルツェルという若きメジャーチャンピオンを育てたのは、ゲーリー・プレーヤーによって育てられ、3度メジャーを制したアーニー・エルスが1999年に設立した「アーニー・エルス財団」でした。2006年には、世界的にも有名な「ファンコートホテル&ゴルフエステート社」の協力で「アーニー・エルス&ファンコート財団」を創立し、有望なジュニアゴルファーを対象に「プレー技術と、教養を兼ね備えたゴルファーに育てたい」と、さらにレベルの高い英才教育を始めています。その厚遇を得るための資格とは「南アフリカ市民でハイスクールに在学し、平均ストローク80以下の実力を持つ男女のジュニアゴルファー」となっています。「アーニー・エルス&ファンコート財団」のメンバーになると「財団」からサポートを毎年受けられるのですが、その内容は驚くほど充実しています。

 

学校の授業料(一人当たり最大1万ランド=約12万円)・ゴルフクラブ会員権と週一回のグリーンフィー・ドライビングレンジ会員権・PGAティーチングプロのコーチング料金・試合のエントリーフィと食事代・旅費、宿泊代、練習ラウンドのグリーンフィや練習ボール代と至れり尽くせりで、お金を心配することがなく、自分のプレーに集中できる環境が整っています。さらにE・エルスと契約を結んでいる「キャロウェイ社」によるウッド・アイアン・ウェッジ・パターのフィッティングによるゴルフクラブの提供・ゴルフバッグ・ゴルフシューズ・グローブ・ボール・ブレザーやゴルフウェアと、プレーに必要なゴルフ用品のすべてが、無償で与えられるのです。ハイスクールを卒業した将来が有望なメンバーに対しても、南ア国内の試合で平均ストローク77以下というアベレージを満たし、プロゴルファーの可能性があると「財団」に認められれば、最高3年までは、引き続き同様のサポートが受けられます。

 

ジーン・サラゼン、ベン・ホーガンに続くゴルフ史上3人目の「キャリア・グランドスラム(メジャー大会4冠獲得)」達成者となった「南アの英雄」ゲーリー・プレーヤーが「1994・全米オープン」プレーオフ前のロッカールームで、決戦の準備をしていたアーニー・エルスに「私の後を継ぐのは君だ、幸運を祈る」とメッセージを送った話は有名です。E・エルスは母国の偉大な先輩からの言葉を力に「メジャー初優勝」を果たしました。G・プレーヤーはその後もレティーフ・グーセン、トレバー・イメルマン、ルイ・ウーストハイゼン、チャール・シュワルツェルという母国の後輩が「メジャーチャンプ」となる決戦前夜に「君なら絶対にできる、決して諦めてはいけない」と、激励の電話やメッセージを必ず届けているそうです。この心温まる激励は、「南アの伝統」として、E・エルスをはじめ、次世代の後輩達に受け継がれていくのでしょう。

 

タイトリストを買収し、傘下に収めた韓国企業も同じような取り組みを始めるはずで、ゴルフ熱が高まりつつある中国も国を挙げて取り組んでくるでしょう。残念ながら南アフリカと同じようなジュニア育成プログラムは日本にはありません。かつて日本でのジュニア育成は「親まかせ」でした。ジュニアから活躍する選手は、中島常幸や丸山、伊沢の時代を経て、宮里、横峯、そして石川と、ほとんどが親の指導の元で強くなり、プロゴルファーとして世界に旅立っています。「親まかせ」で強くなったプレーヤーを「日本の宝」と、スポンサーのためにスケジュールに縛りをかけるゴルフ関係の団体、協会を含めた日本のゴルフ業界に、世界に通用するプレーヤーの育成能力は感じられません。

 

ジュニア育成では一歩先んじている米国ツアーでは、通常の長さ(32〜35インチ)のレギュラーパターを、中尺(ベリーパター・38〜42インチ)や長尺(ロングパター・45〜51インチ)」にスイッチする選手が最近目立ってきました。「ブリジストン・インビテーショナルを、長尺で優勝したアダム・スコットをはじめ「全米プロ」で初優勝を果たしたキーガン・ブラッドリーは「中尺での初メジャー制覇」でした。また「ウィンダム」を中尺で勝利をつかんだウェブ・シンプソンが「ドイツバンク選手権」までもプレーオフで制し、その時点で賞金ランキングとフェデックスランキングもトップに躍り出る大活躍です。

 

これでロングパターは今期7勝となりましたが、アダム・スコット以外は20歳代と若い選手の使用が目立ちます。チタンヘッドでゴルフを覚えた若者たちには、伝統的な形状より、メリットを重視する新しい流れが起こっているようです。レギュラー以外ということで長尺、中尺は同じ扱いにされているようですが、ロングとベリーの打ち方には、かなりの違いがあります。

 

「ロングパター」をシニアプロが多く使う理由の一つは「腰痛対策」が挙げられます。プロゴルファーの持病でもある「腰痛持ち」にとって、同じ姿勢で長時間のパター練習は辛いものです。「ロングパター」は腰の前傾が少ないので、長時間の練習でも腰が痛くなりません。年齢とともに視力が低下していきますが、前掲が少ない高い目線は視野が広がり、ショートパットでボールとカップが同じ視野の中に入りやすいため不安感が薄れ「パターイップス」になったプレーヤーの魔法の杖となります。 

 

「パターイップス」とは、外してはいけないという極度のプレッシャーから、手の感覚が無くなり、自分の意思通りにクラブを動かせなくなり固まってしまうパッティングの病気です。「ロングパター」の長所はグリップエンドを首の下あたりで固定し、肩のストロークでヘッドを振り子のように動かすため前腕の回転が抑えられ、手首や指先が余計な動きをせずにボールをラインに乗せることができます。また「ロングパター」や「ベリーパター」のヘッド重量は、「レギュラーパター」より重い設定になっているため、慣れると打ち急ぎがないために転がりが安定します。プレッシャーのかかる指先での繊細なタッチは必要なく、フェースの向きが安定し、ゆったりしたオートマチックな振り子式パッティングにより、ショートパットのストレスが解消されるのです。


また「グリーン上で他のプレーヤーを待っている時の姿勢が楽。杖代わりにしても長尺だからグリップエンドが胸の高さまであるので背中をピンと伸ばして待っていられる」という意見もあります。またシャフト、グリップを含めた総重量が重いため、スタート前に素振り使えば、体をほぐす「ストレッチ効果」もあるのです。

 

長尺のおかげで選手生命が延びたシニア選手が多く、そのためこのクラブは「ルール違反じゃないか?」とか「伝統的でなく美意識が許さない」という意見や、用具ルールを管理するUSGAやR&Aが、永久禁止を再検討するのではないかという、噂話が急速にエスカレートしています。ランキングトップに立ったウェブ・シンプソンは、将来使用禁止の可能性について「それはかなりクレージーだ。何故ならそれがもしそんなに易しいのなら、どうして皆が使わないのだ?自分はロングやベリーパターは依然マイノリティーだと思っている」と語っています。もし禁止するとなると、同様に伝統的な形状ではない極太のパターグリップや、ユーティリティも禁止しなくてはいけないことになりますね。

 

「ドイツバンク選手権」ではフィル・ミケルソンも中尺を使用して、大きな話題になりました。プロアマのラウンドから使い始め、よっぽどフィーリングが合ったのかそのまま試合でも採用し、29 ・ 31 ・ 27 ・ 28(平均28.8パット)と、全体(棄権した2名を除いた98名)では38位タイの平均パット数でした。本人は「特に最後の2日は2メートル以内のパットは自信を持って打てた。ナイスパットもいくつかあった。今週は一つも入らなかった3~7メートルくらいの距離をもう少し練習してみる。それがうまくいけばこのまま使い続けると思う。中尺のメリットは感じたので、もっと練習してタッチをつかみたい」と、デビュー戦にしてはなかなかの好感触だったようです。P・ミケルソンの「弟分」でもあり、頻繁に練習ラウンドを一緒に回っているキーガン・ブラッドリーが中尺で全米プロを優勝した頃から試していたようですが、K・ブラッドリーとの話の中で中尺の「選択肢がないわけではない」と、実戦投入となったようです。

 

最近中尺で実績を残した選手というと、昨年の米国賞金王マット・クーチャーですが、もっとさかのぼるとビジェイ・シンやコリン・モントゴメリーというビッグネームが愛用者でした。現在はアーニー・エルス、レティーフ・グーセンやフレッド・カプルスというベテランも中尺で活躍しています。

 

「ロングパター」を最初に使い出したのは?と考えると、ベルンハルト・ランガーの印象が一番強いのですが、実は「元祖ロングパター」は「欧州中のプロたちの共通の師匠」と慕われるボブ・トーランスの息子のサム・トーランスでした。欧州ツアーで21勝を挙げていますが「パターイップス」にかかり長尺を使い復活を果たし、2002年の「ライダーカップ」ではキャプテンを努め「欧州チーム」を優勝に導いたという名選手が元祖でした。

 

もしもタイガーが使って復活したら大変なことになるでしょうが、石川がパットに悩んだ挙句に「マイノリティパター」を握ったら、きっと日本でも一気にブームになるでしょう。格好やイメージがどうであれ、「マイノリティパター」が実績を残しているのは事実で、最先端ギアになる可能性もありますが、長さの設定が難しくメーカーは発売に慎重です。

 

長尺パターを使いこなすには重さに対する慣れと、自分に適した構えとポジションを見つけることが重要で、ある程度の練習が必要です。ショートパットには非常に効果があるものの、振り子ストロークに慣れていないとパンチが入りやすく、ロングパットの距離感を合わせるには練習が必要です。しかし一番の問題は長さが既成のもので合うかどうかということになります。

 

私は長年「ベリーパター」を使っています。自分の長さを決めるまで何回も調整し、今ではスムーズに振れる長さは判っています。「レギュラーパター」も同じですがメーカーが提供するような1インチ刻みの長さ設定では、絶対に扱いやすくなることはありません。自分が使いやすい長さでなければ、その効果を実感することは絶対にできません。お使いのパターを「ベリーパター」に改造することも可能です。「ロングパター」を含めた「パターフィッティング」は「サミーゴルフスタジオ」にお任せ下さい。

 



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