メンタルリハーサル
ルーティーンワークの中で、メンタルリハーサルは非常に重要な部分です。
ショット前、これから起こることのイメージを描く動作を大切にしなくてはいけません。ミスショットはあなた自身のスイングの問題よりも、ショット前のイ メージの描き方の不十分さが引き起こすものなのです。良いイメージと悪いイメージが頭の中を交錯したまま集中を欠いた状態でスイングを始動すると、悪い予 測が当たるものです。数秒後これから起こることを心のスクリーンに鮮明に映し出す、たとえばボールが打ち出されピンに向かって理想の高さで飛んでいく映像 を思い浮かべることなど、メンタルリハーサルといわれるこの準備動作は、ボールを打つ作業より大切です。最初は明確なイメージを描くことは難しく、結果も 伴ってこないでしょう。でも、描くフリをすることから始めてください、そうすれば良いイメージが貴方の頭の中に自然に浮かび上がってきて、飛んでいくボー ルの弾道を風景の中に描けるようになります。飛んでいくボールの弾道とその結果を導き出すための自分のスイングイメージを心のスクリーンに描くことは、練 習場でボールを打つことと同じくらい効果があります。
『イメージラウンド』というトレーニングがあります。イメージの中でコースを回るのですが、いやな場所にボールを打ち込まないように入念にチェックしな がら、1番ホールから18番ホールまでを15分から30分かけてラウンドします。また反対に、以前に失敗の経験のある場所や難しい場所から見事に脱出する ショットを打つこともイメージしておきましょう。人間は予想外のことが起るとパニックになり冷静さを欠くものです、イメージラウンドでトラブルに対処して おけば「想定の範疇」の出来事になり冷静に対処できます。
ゴルフは経験のスポーツです。失敗したり成功したりした経験の蓄積を糧に上達していくものです。しかしパッティングの場合、特に入れなくてはいけない ショートパットは気持ちが守りに入ると「ああやって外した」とミスした記憶ばかりが蓄積され、やってはいけないことを考えすぎ手が動かなくなるものです。 そのためプロゴルファーは一定の年齢になると極端にパットがヘタになり、ひどいとイップスになるのです。しかし悪いイメージの蓄積がなくアメリカのシニア でも活躍しているプロがいます。「青木功」プロです。青木プロは「今までパットをミスしたことは一度もない」と思っているのではないでしょうか。もちろん スリーパットしたことも短いパットを外したこともあるのですが、それは自分のせいだとは思わず、もちろん打ち方が悪かったとは絶対に考えないのです。青木 プロがパットを外すとラインをじっと眺めます「入らなかったのは原因があってそれさえなければ絶対に入っていた」と確認しているのです。「オレはうまい、 外れたのは打ち方のせいではない」これがイップスにならないためのプラス思考の自信の持ち方です。
ラウンド中の素振りはこれから自分が実際にスイングする動作のリハーサルです。なんとなく素振りをして打つ時は全力という方が多いようですが、普段から 素振りで作ったスイングイメージと実際のスイングを重ね合わせることができるよう練習することです。そうするとミスの後、いやな気分になった時、素振りを することで悪いイメージを頭の中から追い払い、良いイメージを思い出して気持ちも体もリセットすることができるようになります。気分良く、良いイメージだ けを描いてプレーする習慣を身につけることができればゴルフは楽しく、驚くほど上達します、イメージの強力な力を信じましょう。何度かイメージの選択が間 違っていても、けっしてあきらめないでください、描き方がまちがっていただけで、やりかたは間違っているわけではありません。いくつかのイメージが膨らん で迷った時は最初に浮かんできたイメージを信じること、いろいろと思案したイメージをもとにプレーすると失敗します。プレー中の思考は邪魔となることが多 く、論理的な思考をすればするほど迷路に入り込みます。最初に浮かび上がった単純なイメージを信じて、その通り作業すること、そして同じ作業の繰り返しを することがイメージ通りショットできたという喜びにつながります。
ゴルフにミスは付き物です、ミスショット後の悪い気分に支配されず、心と体を良いイメージにリセットする方法を知っておくことがポイントです。


