リアルロフト
メーカーがクラブに表示しているロフトの数値は、実数値とは全く違います。表示ロフトが9度なのにリアルロフトは8.5度しかないものもあれば、表示ロフトが10度でリアルロフトは13度のヘッドもあります。本当にすごい業界ですよね。
ロフトの違いが打ち出し角を変えることは説明してきました。
理想の打出し角度は12〜15度前後と言われていますが、何故幅があるかというとスピン量も関係してくるからです。
以前、ボールテストをメーカーとした時、開発担当者から打ち出し角とスピン量によって決まる滞空時間が重要だと聞きました
タイガー・ウッズの滞空時間は6.7〜7秒弱。アマチュア男性で6〜6.3秒位の滞空時間が1番飛ぶと教えてもらいました。
私のスタジオで測定に用いているアキュベクターは滞空時間が表示されます。お客さんのデータの滞空時間を見ているとやはり6〜6.3秒位が一番飛んでいます。
滞空時間が短い場合はキャリーが不足しているのでシャフトを柔らかく軽量化する、それとロフトを少し増やすことが効果的です。逆に滞空時間が長いと空気抵抗が多いからラン少なくなります。こういう場合は固く重めのシャフトに変えて、ロフトを少し減らした方がいいでしょう。
最高到達点も重要なポイントです、女子プロの場合、数値的に1番飛ぶのは最高到達点が30〜33ヤード(30m)位の数値が理論値になります。しかし女子プロの多くは28ヤード(25m)くらいを好んでいます。
何で理論値を好まないかというと、彼女達はランがでる弾道を好むからです。
彼女達は向い風が吹いた時に、これくらいの高さの方が風に強いことも考慮しているのです。
最近日本の女子トーナメントを見ているとドライバーの落下地点付近が非常に固くなっているように感じます。
ファーストバウンドが異常に前に跳ねているように見えるからです、まさかと思いますが、スポンサーである飛距離を売り物にしているクラブメーカーの強い要 望にこたえて、硬いフェアウェーにしているのでしょうか?しかし現実に「高打ち出し・低スピン」でファーストバウンドが前に跳ねるような打ち方をしている 女子プロが増えてきています。
最近は20度以上の角度でバックスピン量2000回転以下などという、以前なら考えられないような球筋が最近推薦されています。こういった「高打ち出し・低スピン」の球筋のほうが、机上の計算では飛距離に有利なようで、最近ボールの開発もその方向に進んでいます。
キャリーで飛ばしたい人であれば、最高到達点が30〜33ヤード位に、ランで飛ばしたい人には最高到達点が25〜28ヤード位にフィッティングするようにしています。
ヘッドスピードの速い人と遅い人とはデータの見方がちょっと違ってきます、ヘッドスピードの遅い人はなかなか飛距離が出ません、できるだけ初速が上がるようフィッティングして飛距離が出しやすくします。
ヘッドスピードの速い方は初速も速くなります、しかし初速というのはあまり速くなると空気抵抗が強くなります、ヘッドスピードが速い人の場合、打出し角度 とスピン量のデータが重要になります。 具体的にいうと、ヘッドスピード40m/sくらいの人だったら、 ①まず初速が上がるかどうか。 ②打出し角度を13〜15度前後に ③ バックスピン量は2400〜2800回転が理想です。 ヘッドスピード45m/sを超える人は ①バックスピン量2200〜2600回転に抑え②打出し角度は12〜14度前後③ 初速が上がっているかどうか。 という風に、優先順位を変えてお客様の弾道を分析しフィッティングしています。
ボールはディスタンス系とスピン系の2種類があります、飛ぶボールの条件は何か? 初速が速く、スピンが適正になるボールが1番です。
ディスタンス系ボールは実はヘッドスピードが速い人が打つとボール初速は以外と出ないのです。低スピンを謳っているディスタンス系ボールとか、ソフトなコ アと呼ばれているボールは、ヘッドスピードの速い人(260y以上飛ぶ人)が打つとボールのつぶれが大きいので、以外と初速は速くなりません。
ディスタンス系が飛ぶというのはドライバーに関していうと、半分は当たって半分は当たっていません。
テストをしていて、ディスタンス系よりもスピン系のボールの方が初速が上がる場合が少なくないのです。
一般アマチュア男性だとヘッドスピードは40m/s位なので、少し軟らかい方が初速が上がる場合があります。
ヘッドスピードによって飛ぶボールはかなり変わります。
以外と知らないと思いますが、初速が上がるボールはスピンがかかりやすいのです。
私の場合初速が上がるボールを使いたいから当然スピンが増えてくる。そしたらクラブでスピンを減らすようにします。
逆に初速があまり出ない人で、スピンが多い人だったら、ボールでスピンを減らす方法もあります。
ボールによってスピン量は100〜300回転位は変わります、回転数が変わることによって、5ヤード位は飛距離が変わってきます。
ボールもフィッティングする時代になりました、ヘッドスピードが遅いからとか、ボールを飛ばすならディスタンス系!という固定観念を持つことは間違っています。


