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SAMMY'S GOLF CO.,LTD.
Bangkok Studio
日本料理・絆3階
3F 595/9 Sukhumvit 33/1 Sukhumvit Road
Klongtan-Nua Wattna Bangkok 10110
MOBILE: 087-906-7272 (日本語)
FAX: 02-259-2662
URL: www.sammygolf.com
E-mail: sammy@sammygolf.com
Open: 12:00~20:00 (月曜定休)

Kankokutei

世界一難しいコースとは

PGAツアーに参戦している50人のメンバーに、Golf Worldが「PGATOUR・コースランキング」調査を実施しました。トップ20のコースは平均で1945年にオープンしており、下位20コースの平均開場年は1982年と、以外にも歴史のあるコースに軍配が上がりました。リストの上位をクラシックなコースが独占したことについて、選手の一人は「最近のコース設計者はゴルファーのゴルフを試しているけど、スキルは試していない」と一刀両断。「本当に長いパー3では、私たち選手は確率でプレーします。殆どの選手は難しい位置にピンが切ってある230ヤードの距離でピンをデッドに狙ったりしない。グリーンの真ん中を狙うことがパーセーブの確立を上げることを知っている。しかしハザードが迫る小さなグリーンを狙って8番アイアンを握ると、ピンを狙いたくなるものです。そんなシチュエーションでは、ミスしてハザードに打ち込む選手を見ることもあるでしょうし、スーパーショットでバーディを奪うシーンを見ることもあるはずです。こういった光景は、距離が短い古いコースだと度々目にすることがあるはずで、そういうシチュエーションこそ、古いコースが良いコースとなる理由です」と説明しています。

また「古いコースでは、多くのホールでいくつもの攻め方が選択できる」という古いコースを支持する意見もあります「転がしを使うのは、最近のコースでは稀なオプション、上から攻める空中戦ばかりだからね」と、練習や経験を通して積み上げたスキルが生かせる古いコースに一票を投じています。トッププレーヤーになって、ジュニア時代にテレビで観たことがあるホールをプレーすることは大きな喜びのはずです。毎年トーナメントが開催されるオーガスタの12番やリビエラの18番、ペブルビーチの18番などはプレーヤーにとっては攻略したい「憧れの場所」でもあるのです。

フィル・ミケルソンがリース・ジョーンズによってリデザインされた「トーリ・パインズGC」について「リスクは増えても、それに対する報いがない」と、サウスコースのオーバーホールについて語り、さらにR・ジョーンズがリノベーションして開催された昨年8月の「全米プロ」でも「アトランタ・アスレチック・クラブ」を、あまりにも難しいセッティングにしたと非難しています。「アトランタ・アスレチック・クラブ」は「マスターズ」の創始者「ボビー・ジョーンズ」が現役を引退後1971年まで理事長を務めたコースです。クラブハウス前には銅像が建てられ、ハウスの中には1930年の年間グランドスラム(全米オープン、全米アマ、全英オープン、全英アマ)を達成した際の4つのトロフィーをはじめ思い出の品々が大切に陳列されており、伝説の一端を垣間見ることができる由緒あるコースです。「アトランタ・アスレチック・クラブ」で「全米プロ」が開催されるのは2001年以来でしたが、コースセッティングについて、他の選手たちからも批判が続出していました。前回大会よりも全長が254ヤード伸びた7467ヤードは、パー70の設定としてはメジャー史上で最長で、2001年大会で優勝したデビッド・トムズは「すごく長くなってグリーンも違う、フェアウェイバンカーが多く、あまりにタフになった」と語っていました。フィル・ミケルソンは4つのパー3のうち、15番の260ヤードをはじめ、200ヤードを超えるホールが3つあることを例に挙げ「いったいどのくらいのゴルファーがこのホールを攻略できるのか、一般的なプレーヤーがまったく攻略の糸口を見つけられないホールが増えることで、ゴルフというスポーツの裾野を狭くし、ゴルフを潰す近代的なコースデザインの好例」と強烈に批判しています。

ボビー・ジョーンズはコースを伸ばすことに批判的だったとされていますが、PGAメンバーによって1位に選ばれたのはそのボビー・ジョーンズが設計・監修した「オーガスタナショナルGC」でした。プレーヤーのコメントは「毎年必ずプレーする最高の場所」「素晴らしい」「驚きだ」「理想の場所。いい意味で、自分が場違いな気にさせられる」と評される「マスターズ」の会場は「あまりに神聖である」がゆえに首位となったともいえるでしょう。しかしある選手は「コースの幅が広く、戦略を必死で考えなければならなかった時の方がよかった」と語り「10点の評価をできない唯一の理由は、手入れがされすぎていること。トム・ファジオが手を加えすぎた」という意見もあります「1986年にジャックが優勝した時は10点だったかもしれないが、コースの全長を伸ばしすぎだ」と、全長7445ヤードまでコースの全長を伸ばしたことには多くの反対意見が寄せられています。

オーガスタのその他のホールは、距離が毎年のように長くなりましたが12番パー3は、過去70年間155ヤードに設定されていることも「意味深い話」です。「マスターズ」での12番ホールの平均スコアは3.29と2番目の難易度になっていますが、「ザ・プレーヤーズ選手権」が開催される「TPCソーグラス」の名物「アイランドグリーン」の17番ホールでも3.12と、いかにオーガスタナショナルの12番が難しいかが分かります。12番のグリーンはコース内で一番下の「自然の流し台」の位置にあるといわれています。その低い場所に吹き込む不安定でクルクルと回る風のため、ゴルフ界で最も恐ろしいパー3となっています。仮に天候が穏やかであったとしても、終盤に試合展開を劇的に変えるホールとして有名です。不安定な風がどのくらいショットに影響を与えたかという逸話が残っています。1956年にボブ・ロズバーグが強いアゲンストで4番アイアンを選択したのですが、バックスイングの途中に風がぴたりと止まってしまい、B・ロズバーグのボールはグリーンをはるかに超え、その奥のフェンスと木々をも超えていき「オーガスタナショナル」に隣接する「オーガスタCC」の9番ホールに飛んでいってしまったといいます。打ち直しを打つ段階でまた風が吹き始めたため、B・ロズバーグは再び4番アイアンを握り、結局3オン2パットのダブルボギーでホールアウトした記録が残されています。

多くのトッププレーヤーが、風を読み違え155ヤードの距離をグリーン奥にある松やアザレアの林に打ち込んでしまうのです。またショートして池に落ちるケースも多々あります。オーガスタで4度2位となったトム・ワイスコフは、1980年に12番で5度も池に打ち込み「13」という不名誉な大叩きを記録していますが「8番アイアンでトゥに当たったりしているわけじゃないんだ。だから、10ヤード短かったり、15ヤードもオーバーしたりしたら、それは風が影響していると考えられると思うね」といまだに理解できないパー3を語っています。T・ワイスコフによれば「13」を叩いた日は「風がまったく吹いていなかった」ということですが「魔女が棲む」といわれるオーガスタ12番ホールの上空は、経験豊富な彼らでも想像もできないような風が吹いているようです。

「マスターズ」で使用するティグラウンドは、普段メンバーが使用するものよりも少し低いところにあります。部分的にグリーンのシルエットを隠し、ホールの全景が見えない工夫がされています。グリーン手前のバンカーは、見た目には難しそうに見えないのですが、朝早くグラウンドクルーが水をまき、他のバンカーより砂が締まっているため、バンカーショットの際、少しボールが飛ぶようになっています。そしてグリーン奥にある2つのバンカーは、グリーン面よりも高いポジションにあるため、すべてがレイズクリークに向かって下り傾斜というやっかいなバンカーショットが残ります。そのため奥のバンカーから、レイズクリークに転がり落ちる場面も何度か登場することになるのです。

さらにティグラウンドから見た、グリーン左サイドは木々で覆われているため、地面は水分が蒸発することがなく、左に逃げた選手には芝が薄く、ウェットないやらしいライが残るようになっています。グリーン右手前のエプロンは、短く刈りそろえられており、少しでもショートするとレイズクリークに転がり落ちるという、どこにも逃げ道が無いように計算しつくされた、恐ろしいグリーン周りになっています。また細く中央がくびれた形状のグリーンは、年々サイズが縮小され続け、細いところでは幅が10ヤードしかないところもあります。メジャーチャンピオンのニック・プライスは、このグリーンについて「右奥方向に斜めのグリーンで、ボトムからトップにかけて傾斜のあるグリーンは、どれだけレベルの高い右利きの選手にとっても非常に難しいと思う」と、語っています。右打ちの場合、少しでもこするようなスイングになると、インパクトロフトが増えるためショートすることになります。結果はエプロンではじかれてレイズクリークに転がり込むことになりますが、それを嫌うと左にオーバーと「迷いがミスを生むホール」ともいえるでしょう。「マスターズ」は、ここ10年で04・06・10年にP・ミケルソンが3勝、03年にはマイク・ウィアー、今年のババ・ワトソンとサウスポーの優勝が50%になっています。サウスポーの場合、右斜めに奥行きが深いグリーンに対して、左からつかまったドロー系のボールで攻めればインパクトロフトが立ちショートする危険が無いわけで、このホールは右打ちより明らかに攻めやすいホールになります。

ゲーリー・プレーヤーは「12番の風」との出会いについて「オーガスタで最初にプレーした時は、ベン・ホーガンとサム・スニードとのラウンドだった。ホーガンは7番アイアンでグリーンを超えてしまったが、こっそり彼のバッグをのぞき込んだスニードが8番アイアンで打ったら、池に落ちた。12番の風を目の当たりにした最初の状況としては最悪だったね。彼ら2人はゴルフ史上に残る偉大なボールストライカーなのに、1人はグリーンを超えて、もう1人は池に落ちたわけだから。たまらなくなって、『なんだよ! このコースは何かにとりつかれているんじゃないか?』と口走ってしまったほどだった」と「12番の不可思議な風」について語っています。

12番の有効な攻略法は「11番と12番のフラッグが風の影響を受け、どの方角になびいているかで判断する」という方法が有名です。2本のフラッグは風を木々がさえぎり、大体逆方向になびいているため、プレーヤーを混乱させる要因になっています。6回の優勝を誇るJ・ニクラウスは「大事なのは2本のフラッグが同じ方向になびくまで待つこと。フォローや横向きになびくことも多いが、必ず同じ方向になびくまで待たないといけない。しばらく時間を必要とするかもしれないが、必ず同じ方角になびく瞬間があるから、待つんだ」と語っています。また12番ホールのすぐ隣「13番ホールにある木々の先端付近が風でどう動いているか注視する」というのがあります。1979年に優勝したファジー・ゼラーも「木々の動き方で風向きが予測できる」と話していますが「マスターズ」で2度優勝(1984、1995年)していて、歴史にも詳しいというベン・クレンショーは「12番が建設された場所は、もともとアメリカ大陸先住民の埋葬地だった。1931年の建設当時、地中から墓地だったことを証明するものが発見されていて、ボールが風に押し戻されて池に落ちると、『彼らの魂に呪われた』と、時には迷信じみたことを言う連中もいる」と、語るほど「美しくも魔女が棲むオーガスタ」のわずか155ヤードの不可思議なショートホールが、もしかしたら世界ナンバーワンの難ホールなのかもしれません。



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