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MOBILE: 087-906-7272 (日本語)
FAX: 02-259-2662
URL: www.sammygolf.com
E-mail: sammy@sammygolf.com
Open: 12:00~20:00 (月曜定休)

Kankokutei

全米オープンの勝因 7月1日号

「全米オープン」がパインハースト№2コースで開催されました。

同コースで行われた99年大会は、ペイン・スチュワートが優勝しましたが、

激しい優勝争いを演じた末に惜敗し、2位になったのはフィル・ミケルソンでした。

当時P・ミケルソンの愛妻エイミーは初産を控えており、

P・ミケルソンは緊急用のホットラインとなるポケベルを

ゴルフバッグに忍ばせて戦っていたといいます。

72ホール目で4.5メートルのパーパットをねじ込み、

勝利を決めたP・スチュワートのガッツポーズは、

18番ホールの脇に銅像として残っています。

 

P・ミケルソンの頭を両手で抱えながら「良き父親になれ、

今度は君の番だ、必ず優勝するんだ」と激励したのです。

その4ヶ月後に不慮の飛行機事故で亡くなったP・スチュアートですが、

二人の会話は名場面として語り継がれています。

今年のパインハースト№2は、コースが大幅に改修されました。

かつての深いラフは無く、代わりに針金の様な野生植物を植えた砂地が広がり、

出すだけだった粘っこいラフは姿を消していました。

翌週には「全米女子オープン」も同コースで行われることも話題になりましたが、

ドナルド・ロス設計の激しい傾斜を持ち、お椀をかぶせたような

グリーンの周囲もツルツルに刈り込まれ実に厄介なアプローチが残りました。

松山は「このコースはグリーン周りがすごく大事。どれくらい自分が対応できるか」と、

練習ラウンド後に話していましたが、同組でプレーした選手たちは

フェアウェイウッドやユーティリティ、ドライバーも使って、

転がしのアプローチを繰り返し練習していました。

 

練習グリーンにも大きなアンジュレーションが施されており、

同じようにウッドで転がしのタッチを確認するプレーヤーがいましたが、

松山のラウンド後のアプローチ練習は、10ヤード、20ヤード、

30ヤードといった具合に徐々に距離を伸ばし、低弾道のランニング、

ピッチエンドランといつもと同じ練習だったそうです。

「メジャー」とはいえ、いつもと同じルーティンワークと攻め方を

変えることはしたくなかったのでしょう。

実際に状況で選択するクラブについては「基本的にスイングがよければ

ボールは飛ぶと思うし、グリーンにも止まる。アプローチも同じことだと思う。

だいぶ今日練習して良くなったかなと思います。

グリーンとフェアウェイの柔らかさに差があるから、

手前から転がしていけない。そこらへんに難しさがある」と、

自分のスタイルを貫く姿勢を語りました。

 

世界ランク1位のアダム・スコットは「これまで僕は全米オープンで

好成績を出せたことがない」と、イーブンパーとの戦いと言われる

「全米オープン」の大会スタイルやコースセッティングが

自分のゴルフに合わないせいだと語っていましたが

「でも、去年マスターズを制して自信が高まった。

自分に合わないせいだと思ってきたけど、これからは、

単なる偶然だったんだと思うことにした。

今年は自分にとっての全米オープンの位置付けを

変えられるかどうかの転機になる。全米オープンでも優勝争いに絡みたい。

そう、このパインハーストは僕に合っているんだ!」と、語っていました。

 

USGAは4日間に最低1日は「given day」と名付けた

「スコアが伸ばせる日」を設け、その日は、いくつかのホールのティが

思い切り前に出し距離が短くするのですが、

松山はそうした「全米オープン」ならではの特徴や事情には

「その日その日のティの位置を見て、

しっかりマネジメントしていければいい」と、答えています。

目指すべきスコア、出せそうなスコアも「全然見えない」と、

不安そうに首を傾げ「今の自分以上のことはできない。

見栄を張らないように1打1打、頑張っていくしかない」と、話していましたが

リッキー・ファウラー、ジョーダン・スピースといった

地元米国の超人気選手との予選ラウンド同組は、期待されている証でした。

 

初日は4バーディ・3ボギーの「69」のラウンドで1アンダー6位と好発進。

2日目は2バーディ・3ボギーの「71」と1つスコアを落として

通算イーブンパーの14位へと一歩後退。

それでも、上位争いで2大会連続の予選突破を決め、

上位進出を目指しムービングサタデーを迎えました。

松山自身が「最初の方のホールが残念だった」と、

語るように2番で2メートルのバーディパットがカップの左縁に蹴られてボギーが先行。

続く3番でフェアウェイからアイアンで放った第2打は好感触ながら傾斜で止まらず、

グリーンを転がり落ちてしまいます。

 

砂地のカート道からアプローチに失敗し、5オン1パットのダブルボギーと

6番までに5ストロークを落としてしまいます。

9番パー3のティショットも同様に、ドーム型のグリーン中央に着弾したボールが

奥への傾斜を下り「いい感じで打ったのが難しいところに落ちてしまった」と、

ナイスショットに対する大歓声が、ため息に変わってしましました。

後半は3バーディを奪いましたが大きな挽回とはいかず、

4バーディ6ボギー1ダブルボギーの「74」、通算4オーバーとスコアを落とし、

23位タイへと後退したムービングサタデーでした。

 

上位進出を目指して最終日をスタートした松山でしたが、

1番でいきなりトラブルに巻き込まれます。

セカンドをグリーンの右サイドに外すと、ウェッジでのアプローチがショートして

傾斜で目の前に戻ってしまうと、パターに持ち替えて打った4打目も

傾斜を上りきらずグリーンからこぼれ、このホールをダブルボギーとすると、

続く2番もボギーとし2ホールで3つスコアを落としてしまいます。

その後もスコアを伸ばせない展開で8番もボギー。

15番パー3でティショットをピンに絡めて唯一のバーディを奪ったものの、

18番でもボギーを叩きスコアを落とました。

それでも、9番、16番では長いパーパットをねじ込んで見せるなど、

随所に粘りを見せたものの35位と残念なフィニッシュでした。

 

2週前「ザ・メモリアルトーナメント」で初勝利を飾り、

PGAツアーチャンピオンとして臨んだ初のメジャー。

冷静に試合に臨む姿は普段と何ら変わりませんでしたが、

心境には確実な変化があった様です。

最後まで切れることなく世界一決定戦を回りきり

「少しズレずれがあったのかなって感じでした。

距離感わからない中でショットも打っていた。

縦の距離感を作って挑むことができれば良かった」と、

新たなテーマを掲げていました。

メジャーに勝つのは難しい?という質問には

「メモリアルで勝った。あのフィールドで勝ったのだから

勝てると思っていますし、勝つと思ってやっているのが大事だと思います。

成績が出なくても、一つずつ練習してやっていけば、

チャンスは巡ってくると思います」とも語っていました。

次なるメジャーは昨年6位タイに食い込んだ「全英オープン」です。

 

「全米オープン」を制したのは、初日、2日目ともに「65」をマークして

単独首位に立ち、予選2日間の最少スコア記録を更新した

マーティン・カイマーでしたが「自分でも驚くほどのグッドショットがいくつもあって、

びっくりしたなってキャディに言ったぐらいだった」と、

ロケットスタートを語りましたが、開幕前M・カイマーは

自らの勝利を予想してはおらず、4日間が終わったとき、

自分のスコアは「8オーバーぐらいになる」と思っていたと

予想外の展開を語っています。

「2日間で10アンダーなんて普通ではない。あれだけの好発進をすると、

平常心を保つのは難しかった」とも語り、リードを守る難しさを感じていたようです。

3日目に「72」とオーバーパーを喫したことで、

M・カイマーの気持ちは少し落ち着いた様ですが、

2位に5打差で迎えた最終日の朝も「やはり普通ではいられなかった。

プレッシャーを感じずにはいられなかった」と、

2つ目のメジャータイトルがかかっているからというよりも、

むしろ「予選2日間のような非日常的な何かがまた起こるのではないか」という

奇妙な予感を抱いたからだと言います。

1ヶ月前に第5のメジャーと言われる「ザ・プレーヤーズ選手権」を制した際には、

1時間30分の中断後のミスで14番までの3打のリードを

一気に詰められる試練を味わっています。

17番の浮島グリーンで9mのパーパットを決めて

勝利を確定させたのですが、良かれ悪しかれ、

想定外な何かが起こると、ちょっとした何かがきっかけとなって

コントロール不能になっていくことを熟知しているのです。

「プレイヤーズ選手権の勝ち方と今回の勝ち方はまるで違う。

異なる勝ち方ができるたことは大きい。

そして、今日の10番はボギーを喫し、エリック・コンプトンとの差は

4打に縮まったが、そこでも平常心を保つことができた。

その2つが僕の勝因。その2つが僕を人間として成長させてくれた。

さまざまな状況に対応できるゴルファーになることができた」と、

今年の「全米オープン」は、イーブンパーとの戦いにはなりませんでしたが

1999年に同コースで「全米オープン」優勝を達成した

ペイン・スチュワートを彷彿させるパーパットで大会が締めくくられました。

サッカーの「ワールドカップ」が開催される2010、14年に獲った

ドイツ人のメジャータイトルは、単なる 偶然でしょうか?

ワールドカップサッカーのドイツの結果も気になりますね。

 

日本のゴルフ界では「日刊ゲンダイ」のインタビュー記事が話題になっています。

日本ゴルフツアー機構の海老沢勝二会長のインタビューですが

「魅力ある選手が出てくれば視聴率は上がる。

石川君、松山君や大堀君ら、3・4人が競いあうようになれば

ツアーは盛り上がる」と、現実を理解していないなんとも残念な発言ですが

他のツアープレーヤー達の心境を察すると怒りさえ覚えます

 

「競技団体ですからタダで試合を開催という訳にはいきません。

放映権料と主管料で運営できるようにしていかないと。

今のままではいずれは行き詰まります」とも語っていますが

そのための就任だったのでは?

試合数の激減、スポンサー離れ、協会の肥大化と慢性的な財政危機と

男子ゴルフ界の危機的な状況を把握しているのでしょうか。

現場の若手は危機感を持って積極的に改革を進めようとして頑張っているのですが、

上層部は自分たちの既得権を守ることに腐心する旧態依然の状況です。

 

海老沢会長への批判が広がることでしょうが、

国内目線の他力本願では何も解決しないことをいまだに理解していないのでしょう。

視聴率アップにはライブ放送に意外に方法はありません。

インターネットで結果を知ってから見ても、選手たちの緊張感も、

ギャラリーの臨場感も伝わってくることはありません。

結果を知った上で野球やサッカーの中継を見るでしょうか?

最近はスコアライブもテレビ放送が終わるまで止める始末です。

テレビ界の首領だった海老沢元NHK会長は、

就任から一年が経っても何ら具体的な改革案を打ち出せずにいるばかりか、

世界で唯一放映権料を得られない日本のゴルフ界とテレビ界の

「ねじれ」の解消をする意思が感じられません。

 

ゴルフ場の「2015年問題」も深刻です。

2015年から、団塊の世代の高齢化や若者のゴルフ離れによって

ゴルフ人口が減少し続け、近い将来、多くのゴルフ場の経営が

成り立たなくなると予測されているのです。

ゴルフ場利用税の撤廃も進んでおらず、

ゴルフ人口の減少に歯止めがかからない状況です。

2020年に東京オリンピックが開催されるのですが、

業界活性化につながるとは思えません。そんな現状を憂い、

日本のゴルフの在り方をもう1度見直し、

明るい未来を創るための提言をしようという「日本ゴルフ改革会議」が

6月16日に発足しました。

メンバーに名を連ねているのは、スポーツライターの玉木正之氏や

ジャーナリストの蟹瀬誠一氏、ホリエモンとこ堀江貴文氏、

JGTO顧問の諸星裕氏、評論家の大宅映子氏、

ゴルフ解説者のタケ小山氏などの個性的な面々で

いずれも慣習や常識にとらわれない発想を持っている方々だけに、

どんな議論が飛び出すか楽しみですが、

会議の模様はインターネット中継されるということですが

何かのきっかけになって欲しいものです。



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