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SAMMY'S GOLF CO.,LTD.
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MOBILE: 087-906-7272 (日本語)
FAX: 02-259-2662
URL: www.sammygolf.com
E-mail: sammy@sammygolf.com
Open: 12:00~20:00 (月曜定休)

Kankokutei

男女の全英オープンとキーワード 8月1日

「全英リコー女子オープン」が、ロイヤルバークデールゴルフクラブ開催されました。

今年は史上最多11名の日本人選手が挑んだのですが「全英女子OP」では、

過去8年で7度、計11名もトップ10入りを果たすなど、

日本人選手にとっては非常に相性のいい大会です。

その内訳は宮里藍4回、佐伯三貴2回、上田桃子2回、不動裕理1回、

宮里美香1回、比嘉真美子1回となっており、実力派が11名も出場する今年は、

樋口久子(1977年の全米女子プロ)以来となる、

日本人選手のメジャー制覇への期待も高まりました。

 

予選ラウンドを終えて、日本勢最上位の16位タイで

決勝ラウンドに進出したのは、宮里藍でした。

今季「人生で初めて」というパッティングの「スランプ」に陥り、

シード落ちも危惧される状態でしたが、11度目の挑戦となる「全英女子」で、

完全復活へのきっかけを掴んだようです。

バーディーチャンスにつけながら、惜しくも外す場面も多く、

予選ラウンド2日間で、ボギーは出場選手中最少の3つと、

短いパットを確実に沈めて淡々とパーを重ねるという、

宮里藍本来のプレースタイルが久しぶりに見られました。

「入らない中でもイライラせず、その瞬間、瞬間に集中して

プレーすることができました」と、振り返っていますが、

質を維持しながらも「量を増やす」練習へと取り組み方を変えた直後でした。

 

「いままでは量よりも質を重視してやってきたんですけど、

パットの練習量を増やす方向にしました。

プレッシャーの中でも、正しいパットのストロークを

身体が覚えてくれるようになるまで練習しようかな、と。

まだ足りないくらいなんですが、普段の軽く2倍は練習をしていると思います」と、

大会前は3日間連続で18ホールの練習ラウンドを消化。

その後、パッティンググリーンでカップまで1m弱の距離を

360度12分割した場所から、丁寧にセットアップし直してカップインさせるといっ

た練習を繰り返し、ラウンドを意識した練習に取り組んでいました。

 

「メジャーで勝つには、どれだけ我慢ができるかだと思います。

今の自分は体調もいいですし、ショットもいい。せっかくいい状態ですから、

この週末のプレーを楽しみたい」と、語っていました。

迎えた3日目は、バーディを4つ奪うもののボギーが2つに

ダブルボギーが1つとスコアを伸ばせず、通算1オーバー17位タイと

順位を下げましたが、何かを掴みかけているのは明らかです。

大会ホステスプロの森田理香子がスコアを4つ伸ばして

60位タイから通算2オーバーの20位タイに浮上し、

ムービングデイに「メジャー」でも通用する大器の片鱗を見せました。

8選手が決勝進出を果たす健闘を見せた日本勢でしたが、

最終日は3日間の穏やかな天候だったリンクスコースが

本来の姿を見せ、プレーヤーに襲いかかりました。

強風がコースを駆け巡り「我慢比べ」の展開を制したのは、

最終18番で劇的なイーグルを奪ったモーマーティンでした。

1オーバーで迎えた最終18番パー5で、フェアウェイからの2打目が

グリーン手前から転がると、ピンに直撃というスーパーショット。

31歳のM・マーティンは、2メートルのイーグルパットを沈めて

ツアー初優勝をメジャーの舞台で飾りました。

日本勢で最上位となったのは通算7オーバーの原恵里菜でしたが、

バーディこそ奪えなかったもののボギー3つで踏ん張り21位タイ。

森田理香子が通算8オーバー27位タイ、渡邉綾香が

通算9オーバーの29位タイで続き、米ツアーを主戦場とする宮里美香は

通算10オーバーで38位タイ、野村敏京は通算12オーバー45位タイ。

首位と5打差の1オーバー17位から出た宮里藍は11オーバー「83」と崩れ、

野村と同じく45位タイまで順位を落としました。

 

初日単独トップに立った上原彩子が通算14オーバーの54位タイ。

昨年、セントアンドリュースで7位に入った佐伯三貴は

通算15オーバー58位タイとし「風との戦い」を終えました。

最終日こそスコアを崩しましたが「スランプ」という苦しみを

何度も経験してきた宮里藍にも、石川と同じような「復活」に期待が持てます。

 

ツアー3年目のM・マーティンのLPGAでの最高成績は

13年「キア・クラシック」での3位タイでした。

そしてそれが、唯一のトップ10フィニッシュという実績でした。

今シーズンのスタッツを見ると、ドライバーの平均飛距離は

233.2ヤードで156位ですが、フェアウェイキープ率は86%で第1位でした。

深いラフとポッドバンカーでガードされた今週のコースでも

4日間合計77%と堂々の1位で、勝因は安定したティショットでした。

現在31歳で前週までの世界ランクは99位ですが

「金銭的なことを言うと、何年間も多くの人に私がプレーすることを助けてもらった。

だから、この場でみんなに感謝できれば良いのだけど、

みんなは絶対に誰のことを言っているか分かっているはず」と、

支援してくれた方への感謝を忘れませんでした。

 

M・マーティンは、自身のキャリアを磨く上で

「1・朝、起きたときに幸せを感じているか。2・自分はまだ女子ゴルフに貢献し、

その発展に寄与しているか。3・自分自身のお金でプレーをしているか」という

「三つのキーワード」を達成する努力を怠らなかったと語っています。

昨年、102歳で亡くなった祖父の孫娘を想う気持ちが

「私の人生を変えた」といいます。

M・マーティンの父と祖父は意見の食い違いがあって疎遠でしたが、

M・マーティンが19歳の時に父が亡くなり

「そのとき、祖父のことをもっと知りたいと思って、

彼の農園まで会いに行ったの。そこには私について書かれた

新聞記事や写真がたくさんあったわ。私は涙があふれたの。

だって、彼がこんなに私を気にかけ、いつも愛してくれていたなんて

知らなかったから」と、それ以来続ける彼女の「三つのキーワード」に共感した

「温かい人間関係」が広がり「メジャー優勝」という大輪の花を咲かせ

「自身のお金でプレーする」という目標も勝ち取りました。

 

ロイヤルリバプールで行われた男子海外メジャー「全英オープン」にも、

ぎりぎり最後に切符を獲得した石川をはじめ

8名の日本人プレーヤーが参加しました。

初日は松山、小田、塚田が3アンダー10位タイと上々の滑り出し。

スコアの伸びなかった遅い時間帯スタートの石川は2オーバーの84位タイでした。

2日目の石川は風が強い早い組みのスタートでした。

2番で3パットのダブルボギーとし、5番でティショットを

左のブッシュに突っ込んでロストボール、同じく8番でも左へ曲げ、

OBとしてボギーを重ね、前半だけで5つスコアを落とす辛い展開でした。

 

「振り切れていなかった。自分の飛距離を信用できないとこういうコースでは通用しない。

風とか外的なものではなく、内側の問題です」と振り返っていますが

2日間ともスタート時間と風には恵まれませんでした。

 

予選通過が厳しくなると「開き直り」が石川のゴルフを変えます。

11番で3パットのボギーとしたものの、風が弱まりだした

10番、12番、14番、17番とバーディを重ねて通算4オーバーまで盛り返します。

予選通過に一縷の望みをかけ、2打目をピンまで

101ヤードのフェアウェイにレイアップした最終18番パー5では

「練習している距離だけど、それが6メートルくらいにしか乗らなかった。

あれが今の実力かな」と、バーディパットは決められず、

結局、予選通過には2ストローク及びませんでした。

 

「良いスイングが出来ていないと何も生まれてこない。

イギリスに来て、難しいコンディションの中だったけど、

それ以前の部分でつまずいてしまった。

一緒に回ったトッププレーヤー2人(リー・ウェストウッド、キーガン・ブラッドリー)に比べると、

ショットに自信が持てていないし精度も低い。

調子ではなく、まだまだだと思う」と、振り返っていますが、

最近重点的に取り組んでいるアプローチは

「今週、唯一通用したのはアプローチ。まだ幸せなのは、

練習した分は返ってきているということです」と、

PGAツアーを休んでまで取り組んだ合宿の成果には、満足しているようでした。

 

石川がプレーした午前中に吹いた風も、松山がスタートする14時頃には弱まり、

リンクスコースは穏やかな表情を見せていました。

その中で驚異的なプレーを見せたのは松山と同組で回ったロリー・マキロイでした。

R・マキロイは出だしの1番こそボギーとしたものの、

その後に7つのバーディを奪って連日の「66」をマーク。

14ホール中6ホールでドライバーを使い、

2日間の平均飛距離は333ヤードを記録。

「昨日、ドライバーで打てばよかったと思った」という17番では、

追い風に乗って400ヤード近いビッグドライブを披露し

パワーと正確性でバーディを量産し独走体制に入ります。

 

松山も中盤まではR・マキロイに食らい付いていました。

5番ではピン上から10メートル近いバーディパットをねじ込み、

10番パー5では2打目でグリーン右サイドのラフまで運ぶと、

アプローチを絶妙なタッチで50センチにつけて

通算5アンダーとR・マキロイを追います。

しかし12番、15番でボギーを叩き、17番ではドライバーを選択した

R・マキロイとは対照的に、初日と同じくアイアンで刻んだティショットが飛びすぎ、

右サイドのバンカーに捕まってボギー。

続く18番のティショットもドライバーを左サイドのバンカーへと打ち込んで、

12番以降で4つ目のボギーと、勝負を避けたことが悪い流れを呼び込みました。

「ミスもあったけど、マネジメントのミスもあった」と、

静で慎重なマネジメントで好成績を残してきた松山を狂わせたのは、

間違いなく別次元のプレーをしたR・マキロイと、

地元の若きエースを応援する大ギャラリーでした。

 

R・マキロイの勢いは止まらず3日目も1イーグル、3バーディ、3ボギーの

「68」で回り、通算16アンダーとして「完全優勝」での

メジャー3勝目に王手をかけ、最終日も一度も首位に並ばれることなく、

4日間通算17アンダーで後続に2打差をつけて逃げ切りを果たしました。

R・マキロイが、トップで終えた初日に明かさなかった

「2つのキーワード」とは「ロングショットでは、良い決断をして、

良いスイングをするという「プロセス(過程)」に集中した。

もしスイングに関してチェックしているポイントがあったなら、

結果を気にせずそのポイントに集中する。

基本的に、結果がどうなるかは考えていなかった。

それから、“スポット”というのはパッティングに関して。

グリーンでは、狙う「スポット」を決めて、毎回その上を球が通るようにした。

カップに入れようとは考えなくて、もしそれがカップに入れば良いことだし、

入らなかったとしても、また次のホールで同じことをする。

「プロセス」と「スポット」。その2つを今週ずっと自分自身に言い聞かせていた」と、

戦い終えた優勝会見で照れ笑いを浮かべながら明かしました。

勝因となった圧倒的な飛距離(平均327.8ヤード・1位)と、

抜群のパッティング(平均1.53回バイホール・4位タイ)が、スタッツに表れています。

風が穏やかだった初日に飛び出したR・マキロイは

「過度にアグレッシブだとは思わない。この風の方向と強さなら、

ドライバーという選択肢は悪くない」と自身の攻めの選択を振り返っていました。

最終日の16番でティショットを打ち終えた後、

R・マキロイはギャラリーの中の一人を指し示し、

その男は警備員に取り押さえられました。

「彼は今日一日、ずっと僕にうるさく言ってきていたんだ。

そして、16番ティではダウンスイングでわざと咳払いをした。

誰がやったかは分かっていた。だから、つまみ出して貰ったんだ」と、

アクシデントにも冷静に対処して見せたのです。

同コースで06年に開催された際に優勝したタイガーは、

4日間で1回しかドライバーを使わず、今年も多くの選手が

ティショットをバンカー手前に刻む中、R・マキロイは

「2つのキーワード」を信じドライバーを握り、

誰も届かない領域で「完全優勝」を成し遂げたのです。

男子も女子も自身が決めた「キーワード」を守りぬくことが、

勝利の女神を呼び込んだ「全英オープン」でした。



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