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E-mail: sammy@sammygolf.com
Open: 12:00~20:00 (月曜定休)

Kankokutei

石川の復活は日本でした 7月15日号

米ツアーを主戦場とする石川遼が、松山英樹とともに

「長嶋茂雄 INVITATIONAL・セガサミーカップ」に出場しました。

最終日を迎え6アンダー単独3位から出た石川は

6バーディ・2ボギーの「67」をマーク。

優勝の行方はトータルスコア10アンダーで並んだ

石川と小田によるプレーオフに突入したのですが、

これを制した石川が2012年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来となる

ツアー通算11勝目を挙げました。

この日の石川は2番ホールで3パットのボギーを先行させ、

逆転に向け暗雲が立ち込める展開が予想されましたが、

続く3番パー5で10メートル以上のロングパットを沈めてすぐさまバーディ。

悪い方に傾きかけた流れを取り戻すと、前半上がり2ホール連続バーディを奪取。

首位を走る小田に1打差と迫り、サンデーバックナインのプレーに入ったのです。

バックナインに入った石川は、今年からパー5をパー4に変更した

最難関ホール13番のセカンドをピンそばに寄せるバーディで首位タイに浮上。

しかし続く14番を3パットのボギーとして後退してしまいますが、

1打差で迎えた最終ホールで値千金のバーディを奪取。

土壇場で小田に追いつき、プレーオフに持ち込むと、

1ホール目と2ホール目は互いにバーディを奪ってドロー。

互いに譲らず一進一退の攻防が続いたのです。

迎えたプレーオフ3ホール目に、互いにティショットを右のラフに打ち込むと、

ここでは両者ともレイアップを選択。

フェアウェーの絶好のポジションをキープした石川に対し、

小田のボールは引っ掛かり気味に飛びすぎて池ギリギリのラフ。

これを寄せきれずに小田がパーとしたのに対し、

石川は1メートルに寄せてバーディ。

3ホールまでもつれ込んだプレーオフを制して、

石川が大逆転勝利を飾ったのです

 

1ショットごとに展開が変わるハイレベルなプレーオフでしたが、

大会名誉会長の「ミスター長嶋」は、観覧席の中で

ひとり立ち上がり応援していました。

正規の最終ラウンドからカートでコース内を巡回して熱戦の様子を視察し、

長い戦いの決着がつくと、2人を優しい目でねぎらっていました。

優勝が決まった直後、石川は長嶋氏に「パッティングを打つ前の

姿勢が素晴らしく、入ると思っていた」と声をかけられたといいます。

「ボールがどこに行ったということよりも、ゴルフの中身を見ていらっしゃる。

本当に大スターの選手は見るところが違うのかなと思いました」と、

感激した様子で語っていました。

 

長嶋氏は試合後、関係者を通じて「松山英樹、石川遼という

2大スターが凱旋し、華やかに記念大会が開催されたことを、

大変うれしく思っております。その中で石川選手は

世界の舞台で磨いた技術を惜しみなく披露してくれました。

プレーオフの大接戦を制した逆転優勝、本当におめでとうございました。

パー72から71に変更され、さらに厳しくなったコースセッティングに

多くのプレーヤーが苦しむ中、4日間を通じて見事なプレーを見せてくれました。

これにより、国内の他の選手たちも大きな刺激を受け、

より一段高いレベルのトーナメントを日本のゴルフファンに

これからも見せてくれることと思います。

してこの大会が、石川選手がアメリカで体感してきた

ファンに愛されるようなゴルフトーナメントになっていくことと信じています」と、

今後の男子ツアーの盛り上がりを期待するコメントで大会を締めくくりました。

 

米ツアーはまだシーズン中であり、「全英オープン」の出場権をかけた

試合もあるのですが「トラベラーズ選手権」を終えると帰国し、

北海道入りして合宿を開始していました。

石川の日本ツアー参戦は「中日クラウンズ」に続いて今季2戦目ですが、

今大会のプロアマで、初めてコースに姿を現して最終調整を行っています。

「試合を続けることでスイングのバランスが崩れていました。

米ツアーで優勝するために大前提となるショット力が必要ですが、

上位にいくためのショットがありませんでした。

じっくり時間を作って球を打ち、今のスイングの精度を高めるために、

基礎となるスイングを身につけることが狙いです」と、

トレーニングから、ショット、アプローチ、パッティングの練習を中心に、

朝の9時30分から19時までボールを打ち続けるという、

1カ月に及ぶ合宿中の参戦でした。

「今季は米ツアーのシード権を決めるために、今の技術をやりくりして

結果を出すことを目標にしていました。そこは自分を認めてあげたいけど」と

「フェデックスポイントランキング」59位と、来季のシード権は

手中に収めていることを自己評価していますが

「予選を通れば日曜日まで試合をやって月曜日に移動して、

火、水と試合のための調整を行います。それって向上していく要素がないんです。

英樹を見ていると、自分の技術を高めるための向上心を持っています。

そこが自分と違うと感じていました。だからうまくなるし、

優勝しても驚きはありませんでした。

自分も向上心を持ってゴルフをするための合宿だし、

今は向上心を持っています。来シーズン優勝できるように考えていますし、

今からワクワクしています」と、合宿の意義を語っていました。

シード権を取ることには成功しても、その先の「優勝」に足りないものを、

優勝を果たした松山の姿を見て気がついたということなのでしょう。

PGAツアーの「優勝」を見据えて充実した時間を過ごせていることを

「今日の内容はすごくよかったです。

まだ合宿の疲労が残っているのでアイアンの飛距離が

半番手ぐらい飛んでいませんが、明日に備えて体調を整えたいです。

明日からは1打1打に集中して、今のショットはメジャーでも通用するな、

というのを多く打てればいいと思います。英樹が主役になると思いますが、

自分も上位にいきたいです」と、大会前に語っていました。

主戦場のPGAツアーでは、「クイッケンンローンズ・ナショナル」から

「ザ・グリーンブライアークラシック」そして「ジョンディアクラシック」の開催で、

それぞれの大会の上位選手に全英の出場権を付与しています。

石川はこの3連戦を欠場し「全英オープン断念」と引き換えに、

ショットの精度向上を目的とした北海道での集中合宿を

敢行している最中だったのですが、この優勝で

世界ランク99位から76位に急上昇し、海外メジャー第3戦

「全英オープン」出場の可能性が出てきました。

 

石川は1年8か月ぶりの歓喜から一夜明けた7日も、北海道内で練習に励んでいます。

当初は「全米プロ選手権」(8月7日開幕・バルハラGC)を次戦に予定し、

7月の終わりまで合宿を続ける予定でした。

「全英オープン」の主な出場資格は、世界ランク50位以内。

けがなどで欠場者が出れば、繰り上がりで出場ができることになっています。

例年75位前後の選手が繰り上がりで出場しており、

石川は全英オープンの補欠1番手となっていますが

「R&Aからまだ何も連絡がない。連絡が来た段階で

検討することになると思います」と話しています。

繰り上げ出場の可能性が出れば英国へ向かうことも浮上してきました。


優勝会見では「まったく考えていなかった。あえて合宿をこの時期にしたので、

全英は諦める状態でここに来た。まさかその位置にいるのは予想外。

今のホールアウトした段階では決められない」と、悩める心境を語っています。

過去に日本人選手が活躍したことのある「全英オープン」には現段階で、

松山英樹、小林正則、小田孔明、岩田寛、塚田好宣、宮里優作、近藤共弘の

7選手が日本から出場する予定となっています。

松山はもちろんのことですが、3度目の挑戦になる塚田や、

好調を維持している小田をはじめ日本人プレーヤー活躍を期待したいですね。

 

15歳で「2007年マンシングウェアオープンKSBカップ」を制した石川が、

17番でグリーン奧からのバンカーショットを華麗に沈め、

ジョーダン・スピースが「2013年ジョンディアクラシック」の18番で

プレーオフに持ち込むバンカーショットをピンに当てて沈めた

二つの「スーパーショット」もそうですが、

優勝した松山が18番で右に打ち出したティショットが

フェアウェーに戻ってきてプレーオフへ持ち込むバーディにつながっていたことを

「持っていますね、ヤツは」と、語るのは

2008年の「AT&Tクラシック」を制した今田竜二です

 

「砂1つでバウンドは変わるし、最終的には運ですね。ミスがミスにならない。

それをチャンスに変えてしまう」と、実力があったとしても、

それだけで勝利を掴むことは難しいと語っています。

「英樹が良かったのは、ノリにノッている時に

アメリカに来る決心をして臨んだということ。

飛距離もあるし、これでやっていけるっていう自信になる。

遼も実力はあるし、もっと早く勝てると思ったけど、

来るタイミングを間違えたのかな」とも話しています。

 

タイミングを間違えると「怖さ」になって表れるとも語っていますが、

なにも知らずに完璧なドライバーショットを打っていた人が、

フェアウェー両サイドに池やOBがあることを知ると、

途端にスイングが小さくなって曲げてしまうようなことに陥るものです。

「遼も2~3年前、本場で怖さを知る前にがっついて行っていれば、

すぐに勝てたと思う。こっちに来て毎回打ちのめされていると、

怖さが自然と気持ちの中で出てくるもの。

僕なんて、怖さしか知らないからゴルフがちっちゃいですもんね」と、

自身と石川のことを語っていました。

 

松山は「マスターズ」のローアマチュアから、国内ツアーで賞金王を獲り、

そのままの勢いでアメリカに乗り込んできたのですが、

今田は「自信がある選手は緊張しないんですよ」と、

ファンが頼もしささえ覚える松山の強さについても語っています。

今田が日本人3人目の米国ツアー初制覇を成し遂げたのは、

予選通過、トップ10と実績を積み重ねた末のことでした。

「少しずつ気持ちが高まっていった時期。勝つ、勝てるっていう

気持ちがあった」と振り返っています。

「目的へと至る道は1つではない」それを知る

今田だからできる松山と石川の比較です。

 

石川は2012年11月に史上最年少の21歳で通算10勝に到達し、

翌年から米ツアーに本格参戦。

不振の時期もあって優勝から遠ざかっていたのですが

「優勝できると思っていなかったので、うれしい。

自分の理想のスイングを、試合の大事なところでやれたと思う」としながらも

「もっともっと努力して英樹に追いついて、

今度はアメリカで優勝できるように頑張る」と

6月1日に「メモリアル・トーナメント」で先にPGAツアー初優勝を果たした

「ライバル」に並ぶことを誓っています。

 

「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2年ぶりの通算10勝目を挙げた際に

「もがいているとか、悩んでいると思われるのが大嫌いなんです。

絶対に人にそう見られたくない。苦労しているのを見られるのがイヤ。

“カッコつけている”から。僕は不器用。器用で運動神経の良い人って、

いきなり何でもできたりする。でも、僕はそうじゃない。

最初は全然できないことの方が多い。裏で、影で頑張ってきたタイプなので」と、

語っていましたが、その後引退を考えるほどの

腰痛をはじめとした故障に苦しみました。

用具契約も変わり、トレーナーも、キャディも変わり、

サポートチームが一新されてからは初めてのうれしい白星でした。

「石川は終わった」という様なマスコミのコメントも、影をひそめるでしょう。

2年前の優勝では本人も含めチーム泣いていましたが、

レベルアップを目指す今回は、涙は一滴も見られませんでした。

「復活」といわれる石川からすれば、次のステップのための準備中

PGAでの優勝に足りないものを埋めている最中で

涙を見せるのはのきっとその時なのでしょう。

PS

入稿後石川の出発が発表されました

日本選手開催中の「全英女子オープン」でも日本ツアー出身の

選手たちが頑張っています

日本頑張れ!!



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