WBCチャンピオン
WBCが終わりました、日本人としては「世界一」という最高の結果に終わったのですが道のりは険しく、王監督をはじめ参加 選手に日の丸が重くのしかかってつぶされそうになりながら、全員で乗り越えた結果だと思います。私が子供の頃は祝日を「旗日」としてどこの家にも日の丸を 掲げる習慣がありました、いつから無くなったのでしょうか? 日本軍が第二次大戦時にアジア諸国に対してとった戦略が非難され、日本人は悪者で君が代、日 の丸はその象徴のようなイメージを教育されたように思います。トリノオリンピックの荒川選手のフィギュア金メダルは帰国中、東京のホテルで見ました、彼女 のコメントを聞くと 「積み上げてきた基礎技術」「それ以前の基礎体力」「チャンピオンにふさわしい総合能力」といった、どちらかといえば地味で、普段の努力から生まれる土台 に近い部分が優れているように思います、表彰式で日の丸を持って君が代を聞く姿を見て以前日本人が当たり前に持っていた「純な強さ」を感じました。今回の 日本チームを引っ張ったイチローにも同じ強さを感じます、もちろん王監督の現役時代もそうでした。2000年シドニーオリンピックの野球アジア最終予選が ソウルであり日本の応援に行ったのですが、韓国人でスタンドを埋め尽くした球場には、ファンと選手が一体化して勝利を目指す一途さがあり、日の丸を広げる ことが危険に感じられました。今回のメンバーの松坂や松中、古田もいたのですがフルメンバーではない日本に対して、リーグ戦を休んでまでオールスターで臨 んだ韓国チーム、途中まで日本がリードしていましたがスタンドの大変なブーイングと野次でエラーを足場に逆転されました。韓国は一途な国です、徴兵制度云 々を指摘する人もいますが、それはあくまでサイドストーリーとしての「なるほど」ではないでしょうか。いざ打席に、マウンドに立ったときに、そういうこと を考えているようではとても勝てない。スポーツというのはそういうものです。韓国は「ここ一番」での真剣勝負に際して、真剣になる強さと集中する強さを 持っている。 個々の能力を足し算した総合力では日本が今も上でしょうが、「能力を発揮する能力」においては差があると思います。 以前韓国は日本をお手本にして、日本を追い越すことを目標として、日本という窓を通し遙かなるアメリカを眺めていた。それがプロ野球で5年ほど前、朴賛浩 が先陣を切って米国で実績を上げ始めた頃から「日本を通す必要はない、米国から直に採り入れよう」という色彩が強くなってきました。 選手が大リーグ入りを希望すると、韓国では「自分が頑張るだけでなく、後に続く者のために大いに吸収し、フィードバックして欲しい」という指導者としての 期待もかけます。日本では野茂以来、依然として「自分は良いだろうが、残されたチームやファンはどうなる」という意識がまだ根強く残っているようです、そ のため日の丸を背負って君が代を聞かせてくれる「純な強さ」を持つ選手が育ちにくくなっているのではないでしょうか。女子ゴルフにしても韓国の強さはすさ まじいものです、朴セリが先陣を切り現在一大勢力を築きました、海外のツアーに参戦すると「疎外感」を強く感じるものです、一緒に転戦するツアーの仲間と してライバルたちに認められることが勝利への第一歩です、当然会話が必要になりいつまでも通訳を使っているようでは認めてもらえません、しかし現在の勢力 地図では韓国語だけでも通用してしまいそうな勢いです。日本からも宮里が参戦しました、日本にいてはスポンサーや協会の都合に振り回されることは明らかで す、彼女らの活躍や女子ツアーの活況を自分の手柄にしたがる重鎮(おばさんプロ)が幅を利かせる協会、横峰パパの歯に衣着せぬ言動を内心喜んで応援してい る若手現役プレーヤーも多いと思います。現在の女子ツアーの人気者を育てたのは、協会ではなく彼女らの父親です。選手を育てるには、まず指導者を育てるこ とから始めなくてはいけないことをわかってほしいものですが、旧態依然とした利権や保身のための役員選挙をやっているようでは難しそうです。樋口久子会長 は日本人として始めてメジャーチャンピオンになったプレーヤーです、本当に苦労して存続も危うかった女子ツアーを引っ張ってきた立派な方ですが、この活況 を一時的なものにしないためには、もっとつらい改革をしなければいつの間にか追い越された「韓国」に追いつくことは難しいと思います。


