2007ニューボール
今年も新モデルのボールが続々と登場してきました。
プロや上級者の間で人気の高いボールは、ドライバーで打つと硬く、平均以上のヘッドスピードがなければボールが上がりきらない反面、早く振れれば振っただ けの飛距離が出るように設計されています。逆にアベレージゴルファー向けのボール打感がやわらかく、遅めのヘッドスピードで適正なスピン量で飛距離が伸 び、曲がりも少ないように設計されています。ハードヒッターが柔らかすぎるボールを打つとボールがつぶれ過ぎてスピンがかからずドロップ気味になります。
糸巻きボールの時代、ボールにはコンプレッション表示がついていました。
コンプレッションとはボールを2,5ミリ押しつぶすのに必要な力の数値で、コンプレッション100の場合、2,5ミリつぶすのに100kgの力が必要だということになります、つまりボール全体の硬さを数値で表したものです。
そのころコンプレッション90はアベレージゴルファー向けでボールにプリントされている数字が赤、コンプレッション100は上級者、プロ用で数字が黒になっていました。
最近は構造が多層化し素材も多様化しており、一概には言えませんがコンプレッションが硬めのボールはハードヒッター向けで、柔らかめのボールはアベレージゴルファーに合っていることは間違いないでしょう。
次の表は新旧モデルのコンプレッションをコンプレッション270で測定した数値です、メーカーによって硬くなったモデルや柔らかくなったモデルがありま す、ボール選びの参考にしてください。なお気温17度の同条件で測定したものですが、測定機器が違うためメーカーの発表数値とは一致しません。

アイオノマーカバーのアベレージゴルファー向けのボールで、表以外で一番柔らかいのがウィルソンスタッフ50でコンプレッ ション63、ナイキイグナイト2が76ですが、アプローチのスピン量はウィルソンスタッフ50が3,771rpm、スーパーニューイングLS330が 3,634rpm、ナイキイグナイト2が4,513rpmの順にスピン性能は優れています。しかし飛距離性能を考え、高打出し低スピンという面ではスー パーニューイングLS330や硬度を上げてきたゼクシオDCが優れています。
最近のベストセラー、ウレタンカバーのタイトリストプロV1は98から89、NEWプロV1Xも114から104と柔らかくなりなりました。スリクソンやナイキも柔らかくなっていますがX-01は硬度を上げてきました。
スピン性能ではNEWプロV1・6,670rpm、NEWプロV1X・6,330rpm、ブリジストンX−01R4・6,388rpm、スリクソン NEWZ−UR・5,941rpm、ナイキONE+プラチナ・6,529rpmとなっています。アイオノマーカバーのディスタンス系とのスピン性能の差は 大きく、上級者がウレタンカバーを好む理由がここにあります。
いずれにしてもご自分のプレースタイルに合わせて選択するべきで、スピン性能を重視ならウレタンカバーという選択は正しいと思います。
ドライバーはインパクトでヘッドスピードが速く、ボールは大きく変形します。
しかしウエッジではインパクトでボールはほとんど変形せず、表面のごく薄いカバーが凹む程度の変形しか起こしません。
そこで内部構造をドライバーからロングアイアンあたりのクラブにメリットが出るようにして、一方カバーはショートアイアン、ウエッジで打ったときにスピンが掛かるように作る。
たとえば一番外のカバーは摩擦力が大きく、スピンの掛かる素材を使う。
一方コア球の中心部分を柔らかくして、ドライバーで打ったとき大きくつぶれソフトに感じるようにし、スピンも掛かりにくくする。
カバーはソフトなままだとドライバーで打ったときにボールが変形しすぎるためエネルギーを損ないます。
そこで外側に柔らかいカバー、内側に硬いカバーのダブルカバーにしたり、硬いアウトコアと柔らかいインナーコアとの2層コアにしたり工夫しているのです。
私のスタジオには打ち出し角、初速、スピン量等が測定できる弾道測定器を設置してあります、使ってみたいボールをご持参いただければ測定いたします。


