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SAMMY'S GOLF CO.,LTD.
Bangkok Studio
3FL, 593/13-14 Soi Sukhumvit 33/1, Sukhumvit Road., Klongtan-Nua, Wattana Bangkok 10110
MOBILE: 087-906-7272 (日本語)
FAX: 02-259-2662
URL: www.sammygolf.com
E-mail: sammy@sammygolf.com
Open: 12:00~20:00 (月曜定休)

打ちっぱなし(内輪話)

2012年シーズン終了

「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、藤田寛之が最終日も3つスコアを伸ばし

トータル18アンダーで2位に5打差をつける完全優勝で、今季4勝目を挙げました。

藤田はこの大会3連覇、そして43歳にして初の賞金王に輝いたのです。

「スイングが全く分からなくなった」「体力よりも自分の技術がいつも不安」

「上手くいかないときはもう引退だと思ってしまう」「力不足」

「これでは歯が立たない」と平気で口に出す選手です。

 

ゴルフは「ミスのスポーツ」といわれますが、ささいなことなど気にせずに、

何事も前向きに取り組んでさえいれば、必ず道は切り開けるという

「ポジティブ思考」とは真逆で「絶好調!」などという言葉は、

賞金王になった今季でさえ聞くことはありませんでした。

自分に妥協しないから小さなミスが気になり、それを克服しようと悶々と悩みながら、

藤田は毎日練習場で最後まで球を打ち続けるのでしょう。

 

「ゴルフって上手くなったと自分で実感するのは難しい。これができるようになったとか、

そもそも絶対にできるものなんてゴルフにはないんですから」と

ネガティブととれることも語りますが「“藤田寛之像”が語られる時によく出てくるものに、

たとえばマイナス思考というのがありますよね。ただ、自分では決してマイナス思考では

ないと思っているんですよ。古き良き時代の日本の、厳しく自分を評価して、

そこから這い上がるっていう考え方をしているだけで。最近の『プラス思考』っていう

軟弱な考え方とは違う。確実な本物を見つける作業をしているんです。

それは違うと言われるのであれば、『プラス思考』と言っている方々のほうが違うと

声を大にして言いたい」という「藤田流ゴルフ哲学」を語っています。

 

藤田がゴルフを本格的に始めたのは福岡・香椎高に入学してからで、

中学まではボーイズリーグでプレーする野球少年でした。

「高校に入って野球部の練習を見に行ったけど弱かったんですよ」と

それまで遊びでやるだけだったゴルフに打ち込むことを決めたそうです。

実家の近くにあった芝生の公園に自分で用意したネットを松の木に縛り付けて打席を作り、

穴を掘ってカップも作ったといいます。「勝手に45ホールつくっていた」と、

自分だけのゴルフ場を作ってしまうモチベーションが、藤田のプレーを支えているように思います。

 

「ベアグラウンドがあったり、芝の長さもまちまち。距離がないからアプローチばかりしていた。

それが今のゴルフの原点になってるんじゃないですかね」と、現在のゴルフスタイルの原点、

ショートゲームへのこだわりも語っています。

専修大に入学したものの東の丸山茂樹、西の桑原克典と横綱級の2人が君臨し、

最高成績は全国4位でした。「自分は小結ぐらいだったんじゃないですかね。

全国でも名前は知られているけど、横綱に勝つなんてとてもとてもといったところ」と、

当時を振り返っています

 

藤田が師事する芹沢信雄の見方は「プロ入りした頃からショートゲームは

めちゃくちゃうまかったんで、あとは本人の努力次第だと思っていた。

常に賞金ランク30位以内のアベレージの選手になればってね。

正直ここまでできるとは思ってなかった。本人の努力でこうなれたわけで、

潜在能力って分からないね」と賞賛しています。

しかしツアー生活に徐々に慣れ始めた'96年には師匠の芹沢と練習ラウンドで

「自分では考えられないショットの精度を見せられて、こんな風にはなれない、

ゴルフをやめようかと思った」ともうち明けてています。

それでも初優勝、シード、賞金ランク上位と徐々にハードルを越えて、

目標をクリアし続けていつのまにか賞金王にまでたどり着いていたのです。

 

39歳を迎えた2008年から毎年海外メジャーに出場するようになりましたが、

飛距離で圧倒され、得意だったはずのショートゲームでもアドバンテージを持てなかったことが

40代を迎えてもなお、藤田を進化させる原動力になっています。

沢は藤田の成長について「だんだん曲がり幅の許容範囲の意見が食い違うようになってきた。

日本ではよくても米国じゃあ、と考えてるんだろうね。それぐらいいいじゃんと僕が言っても

まだ練習してるんですよ。もうやめろよ、体壊すぞって言ってますよ」と、

藤田のモチベーションの高さの理由を語っていました。

 

168cmの自分のゴルフでも世界で生き残れる方法はあると思う。

飛距離も番手も体格も一緒で世界ランク1位になったルーク・ドナルドみたいな選手が

いるわけだから、同じ人間として絶対にできると思う。ただ、時間的な限界は感じる。

43歳の自分にはもう上手くなるための時間がない。自分は天才でも何でもないから、

時間を要して上手くなっていく。ゴルフをやればやるほど

、追求すればするほど上手くなっていくのは間違いない。

でも、その時間が自分にはもうないと思う」と、小さな進歩を積み重ねるための練習に

毎日明け暮れているのですが、これが「失望と落胆」を乗り越えて、

初の賞金王に上りつめた43歳の「ゴルフ哲学」なのです。

 

「ゴルフIQ」という言葉をご存知でしょうか。IQとは「知能指数」のことですが

「ゴルフ知能指数」の高さこそが、勝つためであったり、ゴルフの上達などには

必要不可欠な要素になります。遠くに飛ばす能力があっても、パーオンさせる能力があっても、

それらをつなげられなくてはスコアになりません。

ゴルフをプレーするうえで必要な「知能」とは「環境に適応し、

新しい問題状況に対処する知的機能・能力」ということになります。

 

プレー中、ボールのライなどの状況判断をして、ナイスショットのイメージが描ければいいのですが、

ミスショットの場合のリスクをも考え「最善」を決断し実行する能力も必要なのです。

優勝争いならば。自分の順位を把握し、トップならば2位との差と残りホールを考え、

戦略を考えることも「ゴルフIQ」ということになりますが

「状況判断・イメージ・決断・実行」の繰り返し、ホールをこなして行くことになります。

 

 

難しいセッティングの試合というのは、ティーショットが深いラフに行きやすく、

セカンドショットはグリーンに乗らないセッティングにしているという事です。

また、ピンポジションは通常の試合よりも傾斜の強い所にカップを切るので、

たとえ1メートルでも安心できない状況の中で、スコアをまとめていくためには、

ショートゲームが重要になってきます。

 

アプローチについては、バリエーションを多数もっていなくてはなりませんし

イマジネーションも大切なファクターです。寄せるだけではなく、

次のパッティングを得意なラインにつけることまで考えなくてはならないのです。

「ゴルフIQ」の高いプレーヤーはメンタル的にも常時落ち着いています。

ティーショットが深いラフに行ったからといって、動揺する事なく、

静に自分の得意な距離に打ち出しパーを重ねて行くのです。

 

谷口と藤田は「日本シリーズJTカップ」で2年続けて2人のワンツーフィニッシュを飾っています。

一昨年に谷口の猛追を振り切って優勝を飾った藤田が、

昨年もプレーオフの末に連覇を果たしのですが、

10月の「ブリジストン・オープン」は、谷口が最終日の最終ホールで劇的なチップインイーグルを奪い、

首位の藤田を1打かわして大逆転優勝を決めたのですが、とても記憶に残る試合になりました。

谷口は「ここで負けていたら賞金王争いは終わっていた」という危機感を

見事に結果につなげ、藤田の背中を再び視界にとらえた大会でした。

 

同世代のライバルに対して藤田は「谷口さんがいて刺激にはなる。

谷口さんと競った試合展開になることは、自分にとって起爆剤でもあるんです。

だけど、それはモチベーションにはならない。言ってみれば、愉しみですね。

葉のやり取りだってお笑いの一部として言ってますから。

たぶん谷口さんも本心の部分ではそうだと思いますよ」と、

'02年、'07年と2度の賞金王を獲得した後にしばらく息を潜め、

一昨年あたりから再び輝きを取り戻した好敵手との関係を語っています。

 

藤田は「自分との戦いが目標であり、モチベーションなんですよ。

限界を決めてしまうのも自分」と40歳を迎えるにあたり、

所属する葛城GCのクラブハウスに専用のトレーニングルームを設置し、

肉体的な衰えに対しても妥協なく取り組んで来ました。

自分との戦いは「海外メジャー」を見据えてもものでしょう。

今回の優勝で世界ランク50位以内が確定し、「マスターズ」出場は確実視されています。

 

今季2勝目を挙げてからは、2度目の「マスターズ」に備え、

ドローヒッター有利と言われるオーガスタを見据え「フェードではオーガスタはイメージが悪い。

左に引っかけてもドローを打ちたい。「マスターズ」を目標に掲げた時点から

やることはやっている」と、どのコースに立っても、イメージする放物線は右から左への

ドローボールに変えましたがあくまで2度目の「マスターズ」で結果を出すための準備でした。

今シーズン積み重ねてきたすべての結果を出すのは来年4月の「マスターズ」ですが、

来年は吉報が届きそうな気がします。

 

今季の日本男子ツアーも韓国勢の台頭が目立ち「ベテラン対韓国勢」という

トーナメントが目立ちました。韓国の若手イ・キョンフンはツアー初優勝を挙げ、

キム・ヒョンソンは初優勝の翌週も優勝し2連勝を達成しています。

12勝の日本勢に対して韓国勢は8勝で賞金ランクでもベストテンに4人が入っています。

それにひきかえ「オフに自分たちと一緒に練習しているような日本の若手は」と、

うるさいオヤジと思われようとも谷口は言わずにいられない様でした

「韓国の若い選手は勢いがあって、日本の若手よりも手強いですよ。

イ・キョンフンとも何度か一緒に回ったけど、すごく能力がある。

自分も必死で頑張らないと昔みたいには勝てないです。

それに比べて日本の若い選手にはもっと頑張ってもらわないとね。

なぜかは分からないけど、あまり本気度が感じられないんですよ。

本気で勝ちたいとか、こうなりたいとか、そういう目標がないように見える。

自分の現状を把握して、認めて、もっともっと努力しないと。

優勝するうれしさというか、1位と2位は全然違うってことを

早く感じ取ってもらいたいですよね」と、若手のふがいなさを語っています。

藤田ももどかしそうに「20代、30代の選手が賞金王争いに割って入ってきてくれると

うれしいんですけどね。40代の2人で争っているのは、

ツアーとしてはどうなんだろうとも思うんですよ」と、

40歳を超えて「切磋琢磨」し、日本ツアー背負って立つ2人の心境は複雑なようです。

 

石川遼がゴルフ用品メーカーのキャロウェイ、ダンロップスポーツ両社と、

年間総額8億円の超大型契約を結ぶことになりました。

クラブやウエアはキャロウェイと年間6億円の2年契約。

ダンロップスポーツとは、ボールだけで同2億円という破格の契約金となっています。

プロ転向以来のヨネックス社とのクラブ、ウエア契約は来年1月末まででしたが、

同社の厚意で期限を1カ月前倒し。1月の米ツアー本格参戦は、

初戦から「新体制」で臨むことになりました。

 

ゴルフ界の主な大型用具契約としてはタイガーがナイキと5年間で106億円の契約が有名ですが、

P・ミケルソンはキャロウェイと1年間あたり約10億円の複数年契約を結んでいます。

日本では過去に尾崎将司がワールドワンと510億円で契約、

丸山茂樹がブリヂストンスポーツと66億円、伊沢利光がブリヂストンスポーツと

15000万円で契約というのが話題になりました。

女子では「天才少女」と騒がれたミシェル・ウィーがナイキ、ソニー両社で年間11億円の

ビッグ契約が話題になりましたが、宮里藍はブリヂストンスポーツと

31億円で契約したとされるだけに、2年間にわたって勝利から見放されていた

石川に対する破格の契約は、メーカーの大きな期待の現れなのでしょう。

 

勝てずにいた2年間「1打ごとに、自分の足りない部分しか脳裏を過ぎらない」と、

戦っているにもかかわらず、足りないものを探して苦闘している様子がうかがえました。

2年ぶりの優勝インタビューでは 「足りない部分は何ですかという

質問をされたことはありました。勝ってみて分かったんですけど、

足りないものは“無い”と思います」と、胸を張って答えていたのが印象的でしたが、

2012年の年末に長いトンネルから自力で抜け出した石川に大きな成長を感じ、

新年にから挑むPGAツアーに大いなる期待を抱かせてくれました。

 

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